面白かった!『破天』

山際素男著『破天-インド仏教徒の頂点に立つ日本人』をやっと読み終えたのが一昨日の深夜だった。寝起きが悪いなあと思っているが、寝る時間の遅いのも一因と思われる。怠惰のせいばかりではないと、しておこう。結局通勤時間がないから9時まで寝ていて9時15分から仕事開始ということも可能なわけで、10時に起きて10時5分から開始も可能なわけで、それでますます怠惰になる。怠惰、怠惰、怠惰。それはともかく、この本はとっても面白かった。店番しながらも手放せずにいたら友人から「何、その本?」と聞かれて「やめられなくてねえ」と言うと「そんな感じだねええ」と言われたから、そういう気配を周囲にも感じさせてしまっていたということだろう。読み終えてからも会う人ごとに「面白かったよお」と伝えている。まるで小説のようだが、1人の日本人僧侶の伝記である。小説より波乱万丈の面白さ。ここまで面白くできるのも著者の知識の深さ、力量ゆえなんだろう。

インド国籍を取得してインドの仏教徒を率いている日本人僧がいるなんてこの本で初めて知りました。こういう本を読むと日本の政治家って相対的には楽だよなあ、ってまた思う。人種問題、言語問題、宗教問題、一切なしって言ったりしている方でもトップになれちゃうわけで、そういう人がインドでトップになったら、どうなるんでしょう、ああ、なれるわけないけど。そういう複雑さを垣間見せてくれる、インドのことを何も知らない人にも分りやすい本だった。感涙にむせんだ場面は幾度かあるが、なんといっても圧倒されるのは人の多さである。庶民を動員して政治を動かすには、それだけの人数が必要なわけで、インドには連帯感をもてる層がここまで厚く存在していて、その背景にはカースト制度があるらしい。多分まだ先は長いと思うけど、その先になって厚い層が薄くなった時にどうなるか、知りたいものだ。そこまでいくのに一体どのくらいかかるのか、すごそうだなという感じは旅している時に感じたけど。一緒に注文した同じ著者の本にとりかかるところ。
Commented by jun at 2008-12-11 19:08 x
本当に面白そうな本ですね。
アラジン(羞恥心+Pabo)の「陽は、また昇る」の歌ではありませんが、凄い日本人もいるものですね。一日中手放せない本、っていう感じ、分かります。
 さて、近作回文川柳です。
「困難に 対して強いた 忍 何個」
こんなんにたいしてしいたにんなんこ

私には修行は無理だな。あんまり我慢せず、怠惰に行こ。
Commented by kienlen at 2008-12-12 18:19
忍さえも数値で評価ってところでしょうか。世相を反映してますね。この本はお勧めですよ。面白くためになり、前向きになり、手を合わせてお念仏を唱えたくなります。
by kienlen | 2008-12-10 11:15 | 読み物類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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