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30分の鉄道の旅は濃厚だった

30分の鉄道の旅は濃厚だった_f0104169_8421549.jpg「てっちゃん」という言葉を初めて知ったのは割と最近だった。そのうちに新聞に「てつこ」とあるのも分かるようになった。で、そのてっちゃん気味の友人から「手配したチケットを無駄にしたくないから行かないか」という誘いを受けた。ただし私に声がかかるのは最後の最後であるのは分かるから、当日の朝になって誰もいなかったら私に連絡がくるということになった。半分半分の気持ちでいたら結局行くことになった。それが昨日のこと。昭和20年から30年頃に作られて、昭和60年頃まで活躍したという古い客車で30分くらい走るという企画で、チケット代400円の他に指定券500円かかる。今回は引っ張るのが電車なのでSLのような迫力はないし、日頃から普通電車をよく利用する自分としては何がそんなに珍しいのかなってところ。それと、タイにいた時にもっとレトロな、座席が木製なんてのに乗っていたからますます新鮮さはない。しかし木製の窓枠とか真鍮の鍵とか、アーチ型の天井とか、いい雰囲気ではある。
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ホームで待っていたら知らない人から声かけられた。懐かしいねえ、とかいろいろ話しているが、かといってコミュニケーションを求める風でもなくて自分の世界。これがオタクというものなのか、分かんないけど。友人が「てっちゃんにもいろいろあるんだ。写真撮るのはトリテツ」等解説してくれる。焼き鳥やの店名みたいですね。音を録る人もいるそうだ。ごくろうさん。「ホラホラみんなそれらしいカッコしている。リュックしょって帽子被って、あれだよ、あれ」と、てっちゃん観察と解説のてっちゃんもどきと話す私は何も分かってない。乗り込んだらさっそくさきほど講義された録音てっちゃんが向かいの席にいたから「音とって何に使うんですか」と尋ねたが「記念にね」ということだった。びっくりしたのは沿線の撮り鉄の方々。コンパクトから大型カメラまで含めてすごい人。来月はSLが走るそうだが、電車でこれじゃあSLはどうなるんだろう。日本三大車窓に入るという姨捨駅で1時間強の時間があり、イベント用の弁当に行列、記念入場券に行列。てっちゃんのパワーは見かけによらずすごい。私も電車は大好きで昔からのあこがれは、電車の音が聞こえる線路沿いに住むこと。それを言ったら「それ、あんたもてっちゃんの一種」と言われた。そんな…本物に申し訳ない。
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Commented by tate at 2008-10-27 17:50 x
うちの息子も「てつ」です。筋金入り!歩く時刻表です。駅に行くと単なる乗客に交じって「てつ」がいるんですよ。「あの子もあの人もうちの息子と同類ね。」とわかります。オーラ発してるもの。息子と同じような変わりモンがこんなにいるかと思うとホッとします。いや、息子はその中では「普通」に近いかも。
来月のSLは買い損ねました。残念。
Commented by kienlen at 2008-10-28 09:51
あれだけいたら変わりモンという数を超えているんじゃないでしょうか。この友人もSLチケットを買い損ねて、しょうがなくこっちにしたみたいです。すぐに売り切れたらしいですね。私はバンコクでSLを走らせた時に乗りました。
by kienlen | 2008-10-27 13:37 | 出来事 | Comments(2)

信州で読んだり書いたりタイに住んだり戻ったり旅したり


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