『エスニック・ワールド-世界と日本のエスニック社会』

少々時間がかかって読了。明石書店、2200円+税。これは多分大学の教科書か。まずエスニック社会の基礎解説があって、次が世界のエスニック社会ということで、広範囲に扱っている。このバランス感覚がこの本を買った理由だった。意外にこういうのは少ないんじゃないだろうか。海外の日系人社会、同じく華人社会、インド人社会を扱って、それから南北アメリカ、ヨーロッパは5か国、アジア・オセアニアにはタイとラオスが一緒ではあるが入っている。これが購入の決め手だった。1節1節は短いから概略しか分からないけど、最後に日本のエスニック社会まで概観してここまで広いと、それなりに価値があると思う。

そしていやはや多様である、と思い、日本の政治家がいかにこの面で楽をしているかを思う。で、他でその分の苦労を他でなさっているんだろうか。国民国家を考える時に誰が国民であるかを自明のものにできるって、いえ本当はできてないんだができると相対的には妄想できる程度であるというのは楽でしょう。そもそもどこでも日本語が通じるという前提にできるのはスゴイことである。日本で感動するのはこの点である。日本におけるタイ人社会もあればいいのだが、マイナーすぎてなし。しばらくの間、諸事情のため趣味の読書ができそうにないから、もしや今年の趣味の読書の最後の1冊になるかもしれない。
by kienlen | 2008-09-19 20:48 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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