珍しく日曜日に映画「告発のとき」

日曜日に映画に行くなんてめったにないのに。今日は娘の演劇部の発表会に行ってみて、娘に見つかって追い払われて、その流れで付近の映画館の時間を見たら、予告を見て興味を持っていた「告発のとき」まで1時間だった。この時間帯なら夕食には帰宅できる。それで今朝電話をくれた友達の職場に行っておしゃべりして時間をつぶして戻った。私のように、暴力もおばけも人情も恋愛も家族愛も得意じゃない者が映画を見て何が分かるんだというところだが、特にアメリカ映画はこういうのが表だっててんこ盛りというイメージがあって、それが足を運びにくい理由。ところが、これは最初からいいな、って感じがした。ヒタヒタと忍び寄る恐怖よりはドライな謎解きのようだし、家族愛もベタついてないし、余計なベッドシーンはないし、過剰な暴力はないし、言葉も過多じゃないし、沈黙に語らせる部分もあって、役者の演技は素晴らしいし全体にとっても好みである。事実に基づいた物語という内容は、イラク戦争に従軍して帰還したはずの息子が家に戻らないので父親が探しに行くと、息子の惨殺死体が発見され、犯人探しをするうちに様々な事実が浮かび上がる、というもの。

主人公の父親というのが元軍警察だったということで捜査に加わるわけだが、日本じゃあ当事者が捜査に参加したり供述調書を見るなんてことは可能なんだろうか。アメリカってマニュアル作りをする割には融通もきくんだな。ストーリーではちょっと分からない部分もあって、それは最後まで不明だった。時間軸がよく分からず。タイトルとストーリーの方向からして軍の秘密に入って行くのかと思ったら違うみたいで、終わりの方でだんだん怪しくなってきて、最後にがっかりだった。結局はここに行き着くんだ、という感じ。愛国心と積極的な強さの崇拝。ここしかないのかなあ。それで最後の最後にがっかりして、それまでの感動が台無しになってしまった。で、その印象が、そういえば何かに似ている。そうだ「7月4日に生まれて」だ、と思った。出口に映画館のスタッフの友人がいて「どうでした」って聞かれたから「最後の10分が違っていたら最高」と答えたら「誰かも最後がつまんないって言っていた」と言うから、そう感じた人もいるんだろうか。ずっと良かっただけに残念だった。
by kienlen | 2008-09-07 20:07 | 映画類 | Comments(0)

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