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凄惨だった「実録・連合赤軍」

初日に見ようと思って叶わずその後ずるずる今日になった。予想はしていたけど、前半が辛かった。撮っておく価値はあるんだろうと、それだけを思って耐えた。後半は、結末も分かっていることだしリラックスといってはなんだけど、心を軽くして見ることができた、前半に比べればずっと。浅間山荘事件が起きたのは中学の時だった。3者面談で「×さんは男子校に行くと連合赤軍みたいになるから女子高がいい」ということを担任が言ったことを覚えている。その時は意味が分からなかった。テレビで事件を見たような記憶はあるが政治のような外に向かう興味はなかったし、ずっと後になってこのエピソードを教師であった友人に雑談で話して「それで進路を決めるなんて」というようなことを言われて、そういえば岐路だったのかもしれないと思ったのだった。で、じゃあ自分は数年、10年早く生まれていたらどうなったかというとホント、分からない。

私は結局女ばかりの学校に入って薄暗い青春時代を過ごした。もっとも、男がいる学校だったら明るいとは全然思わないからどうでもいいんだが。ちょうどつい最近パートナーとの間でDVのある関係を10年以上も続けている友人と話したばかりだった。難しい状況だ。逃げればいいと言っても逃げ場がない。相手は捨て身だから何をするか分からない。精神論が好きじゃないので、私はひたすら現実的な対応策ばかり言っていたら、考えつかなかったアイデアだと友人が笑い出した。何事においても希薄だと、濃厚だったり愛情だったりへのあこがれはあるが、何も成就できない代わりに被害も少ないという点では希薄さの方が生に対する負荷は小さいように思う。映画を観た後に夫の店でビールを飲んだ。オリンピックを見ながらタイ人とブラジル人とでワイワイ。消費社会、享楽の方がマシ。あの時の先生の心配は杞憂でしかなかったと思うと悔しい感じもする。
Commented by jun at 2008-08-16 01:02 x
連合赤軍、懐かしいなあ。別に関わっていた訳でも、もちろん何でもありませんが。
そういえば、「君子の交わりは、その淡きこと水の如し」とか言いますが、ずっと気になる言葉です。
当方は「八月十五日の神話」(佐藤卓己著/ちくま新書/2005年)を読み返す。世界的には天皇の詔勅のあった今日15日ではなく、14日のポツダム宣言を受諾した日が降伏の日であり、降伏文書に調印した9月2日が終戦の日であることが示される。他にも作らせた終戦記念日としての意味についての実証に興味は尽きない。
ではまた。
Commented by kienlen at 2008-08-16 21:24
落ち着いたお盆、敗戦記念日前後をお過ごしのようですね。現代史は私もわくわくします。この映画も現代史のある側面です。観る価値はあるかもしれないけど、観るまでもないという人も多いのだろうと感じました。
by kienlen | 2008-08-15 23:42 | 映画類 | Comments(2)

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