『天使がくれた戦う心-チャイ-』

著者の会津泰成さんが夫の店に来て、その時にいただいた本。ขอบคุณคะ(ありがとう)ひょんなご縁で来店ということだったので私も加わりたかったが、その日に遠方での仕事があってどうしてもダメで残念だった。後日、店でこの本を見つけて夫に聞いたらいただきものだった。第10回ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞受賞作品。私がバンコクに住んでいた時に、格闘技が大好きでいろいろやってきてムエタイの修行でバンコクに来ていた日本人女性と知り合った。パタヤだったかな、観光客向けのショーみたいな試合を見たこともあるのだが、なんだか何も覚えていない。タイといえばムエタイというくらい有名なのに、私は1度もスタジアムで観戦したことがないという薄関心層に属する。試合のある日はみんながテレビにかじりつくので交通渋滞が解消されたり、チャンピオンが日本人女性と結婚したりとかの話題は多々あって、それくらいは一応知っているという程度。

で、この本はそのムエタイの元チャンピオンと、高校に行かずボクシングジムに自分の居場所を見出したいと思いつつもなかなかうまくいかない自分探しの日本人の若者との交流と、取り巻く人々、タイと日本のムエタイに対する姿勢の根本的な違いなどを描いたもの。ムエタイというのは、タイの貧しい農村の子が、その境遇を一転できるかもしれない唯一ともいえるチャンスであり、小さい時から壮絶な修行をしているということは聞いている。よって、ここに出てくるタイ人をリアルに感じることができる。こういうテーマは本の方が私にはいい。少しくらいタイらしいことを知ろうかと思ってDVDでムエタイの映画を見たことがあったけどあまりの暴力シーンに途中で挫折したこともあって。それとアンダーグラウンドの部分は描いてなくて終始安心して読めた。ここまで格闘技に無知な自分が読むのは申し訳ない感じ。店に置いて好きな人に読んでもらいたいと思う。
by kienlen | 2008-07-27 20:40 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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