『お金は銀行に預けるな-金融リテラシーの基本と実践』

呑気に本読んでいる場合じゃないのだが、逃避行動だな、と思いつつ、途中で飽きつつも、なんとか読んだ。普段は読まない類の本。この間スーパーマーケットで買い物したついでに2階の書店に行って、書店に行くと何か欲しくなってこれにした。一番の理由は少し前にこの本の著者の勝間和代さんの講演を聴いたからだ。その時の講演のテーマは少子化で、目新しい感もオリジナルな感もなくて、聴衆の属性は異なるのに、きっと企業の役員なんかを対象にお話しされているのを流用しているんだろうなって感じで、合理的といえば合理的だけど、真摯な感じは伝わってこなかった。その印象はこの本も似ていたな。でも、それはきっとこの本が想定しているのが若者だからだろう。間違って読んでしまった自分の失敗だった。それと、すごく話題になっているというから期待しちゃったのも間違いだったんだ。間違いだらけの自分。

一応ある程度の人生経験を積んだ者にとっては、この本が強調するような「ただ飯はない」は当たり前で、そんなに強調されてもなあ…という感じ。リスクとは何かも同様。プロに管理してもらうのに手数料が必要なのも当たり前。こういったことは別に金融業界に限らないんだけど、金融がそこまで特殊扱いされるのは誰にとっても身近なのに、日本の場合は教育がなされておらず資本主義の内在論理が露出する現代にあって個人がそれじゃあ身を守れないでしょ、という発想はいいと思うし、そのためのテキストとしては…そうか、必要なんだ。読んでいて心当たりはあった。例えば家を造るのに「大工さんは信用できないから毎日監視に行かないと」とアドバイスしてくれる人。ゲタ箱が逆についていたとか。こっちにしたら毎日チェックに行く時間もったいないし、プロが素人をだますなんて簡単だと思っているから、だったら信用できるプロを雇って監視してもらう方がいいと思っている。でも何を選択するかは自由なんだから押し付ける気もないし、自分で見たければ見ればいいと思うが、自分で見るにはそれだけ勉強して情報集めないとならず、それでもプロには叶わないでしょ、と思うだけ。そもそもだからプロなわけで。そういう当たり前のことが舞台を金融に移して書いてあった、という印象。
by kienlen | 2008-07-21 13:03 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31