加賀乙彦講演会に行って

雨模様で風もあって寒め。今日は加賀乙彦の講演会に行くことになっていた。地元の私立大学が一般対象に無料で毎年主催している講演会。いつもそれなりの人が来ているような気がするが、実際に足を運ぶことにしたのは初めてだ。この高名な方のご著書は若い時に何かは読んだことがある。でも内容は覚えてないし、何か高尚なイメージだけが残っていた。その方が来るということで興味はもったが、パンフレットのテーマを読む限りは行く気にならずにいたら、この大学出身で同窓会活動なども深く関わっている友人が「予約しておくね」と言ってくれて、だったらとお願いした。予約制でもないだろうし、大きな公開講座なんだから都合が悪くなったらキャンセルすればいいや程度に思っていたら「すごい人気らしいよ、早く行かないと席がないみたい」と言うから、だったら予約しておいて突然キャンセルするのは申し訳ないと思うし、それに、そんなに人気だってことは面白いんだろうか、と興味も沸いて行くことにしたのだった。まるで「限定○○個限り、お急ぎ下さい」にだまされる消費者である。でも、親切にお迎え付きだし、仕事を進めたい気はしたが、とにかく行った。

以上の前置きだけで書くのはやめたい気分である。これが無料でなかったら多分10分たったところで席を立ちたくなって、でも短時間すぎては理由説明ができないから我慢してから30分たったところでなら「全額がムリなら半額でいいから返金してくれ」と受付で言うくらいの勇気を持てたと思う。根拠を説明できると思うから。きっと聴衆を見て話しの内容を決めているんだろうが、だとしたら本日の聴衆がこうみられたということだ。つまり、何を話しても許される、というか、内容がなければないほど、それでも素晴らしいのはこの人だからって思われると。いえ、まさかそんなことを考えるわけがない。相手のことを考えなくたっていいほどの大家になっているわけだと、聴衆からしたら、もうそこにいるだけであり難いのだろう。ま、こんな言葉がない時代を生きてきた文句なしの勝ち組の方が、そんな言葉によって後ろめたさを感じることもないから、堂々としていられて、皆さん後はご自由に、みたいな感じの威厳があった。この大学にはいろいろとご縁もあって好感を抱いていたけど、今日の講演を、もしもこういう感じだって予め分かっていて呼んだとしたらちょっと罪深くないでしょうか、なんて感じてしまった。前にPTAの講演会でトンデモな思想の方が来てトンデモないことを言い放っていて衝撃的だったが、それとは全然別の意味で衝撃的でありました。
by kienlen | 2008-05-31 20:57 | 出来事 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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