『日本語と韓国語』

大野敏明著、文春文庫。このところ韓国出身の人と縁があって接する機会が多い。通訳したり韓国語や英語の講師をしている女性。韓流ブームは定着で韓国語人気は、熟年女性に高いそうだ。私の友人だとそういう理由で韓国語を習う人はいないのだが、別の理由だと結構多い。そしてみんなが「日本語に似ている」と言っていた。私は全く知らないので想像できない。ハングルもシステマチックだと言う。全く知らない身には単なる棒と丸。たまたま本屋で見つけて開いてみたら韓国語が分からない人でも読める本だったから買った。新刊かと思ったら4年前に初版で現在7刷目になっている。著者の経歴を見ると言語学の専門でもないみたいで、元新聞記者だった。とにかく分かったことは韓国語と日本語は相当似ているようである、ということ。それと、韓国伝来の文化が日本で変異し、日本が植民地にしていた時代の名残りの言葉が韓国に残っていてと、同じ言葉が多いようだし、語順が同じで助詞の使い方も同じという点にもびっくりした。

バンコクに住んでいる頃にラオスに出かけての帰りの電車の中で日本人のお坊さんに会ったことがある。あれはラオスからの船の中から一緒だったのかな、そういえば。電車の中で話したのだが、それに自分でいろいろとできないお坊さんに代わって用足しもしたような記憶があるが、その時に最も印象に残ったのは、タイ語とクメール語の文法がそっくりだと言われたこと。そのお坊さんはカンボジアで虐殺された人達の供養をしたかったのだが、入国できずにタイで住みながらチャンスをうかがっていて、やっと平穏さが戻りつつあって入国可能になって念願のカンボジアに住み始めていたということだった。タイ語ができる人にとっては単語を替えて入れていけばいいんだから覚えやすいですよ、と言っていた。それが日本人にとっての韓国語なのだなと分かった。言語と文化を軽く楽しく読める本だった。似ている言葉をかじってみたら世界が広がることだろうなと思った。適度に韓国人気質みたいなの触れていて、それはかの韓国人女性と重なって興味深かった。
by kienlen | 2008-05-21 22:42 | 読み物類 | Comments(0)

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