写真をもらって

午前中で一段落した上に夜の予定がキャンセルになったので午後はのんびりしていた。読みかけの本を少し読み進めて片付けものをしたり。そこに娘が帰って来た。「写真もらった」と言うから、何かと思ったら「花見の」と言う。夫と何度もお花見に行っていたから、グループの誰かが撮ったのかと思ったが、だったら学校から持参するのも不思議だと思って見せてもらったら、仲良しの友達と2人で桜の花の下で映っていた。とってもいい表情の写真なので「いい写真だね」と言うと、こういうことだった。友達と花見をしていたら知らないおばさんが写真を撮らせてくれと言った。すごい高級そうなカメラを持っていて「送るから住所を教えてくれ」と言われたそうだ。娘はそこで考えた。怪しそうな人にも見えないから迷ったが、一応住所は教えなかったら、学校のクラスを聞かれて「そこに届ける」と言われたそうだ。それが今日届いていた、ということらしい。その女性の立場になるとどうだろうか。

もしやちょうどカメラを買ったばかりかもしれない。私と同じのかもしれない。使ってみたくて満開の桜並木を散歩していたらちょうどいい被写体があった。せっかくだから送ってあげようとしたら住所を教えてくれない。せちがらい世の中になったものだが、そういう世の中だからしょうがい、というところだろうか。まだ日本に来たばかりの頃に住んでいた家の隣の老夫婦の夫の方がパーキンソン氏病で、症状がどんどん悪くなっているところだった。でも調子がいい時にカメラを下げて出てきて、まだ小さかったウチの子たちの写真を撮りたいと言った。リハビリにもいいと妻が言っていて、少々震える手で嬉しそうに写真を撮っていたが、その後じきに亡くなってしまった。子供というのは惹き付けるパワーがある。あのリハビリで少しでも元気になったとしたら嬉しいことだ。写真をくれた女性にも何か事情があったのかもしれない。何かメモでもあったら連絡できるのに何もない。人のつながりが濃すぎるのもうっとうしいが、切れていくばかりなのも寂しいことだな。
by kienlen | 2008-05-07 18:26 | 家族と子供の話題 | Comments(0)

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