山へ訳あり気味のドライブ

昨日、夫と短時間だがドライブした。どこも美しいので行き場所には困らない。走ったことのない道を行きたいというが、たいていは走っている。でもそれは私の場合で彼はそんなに出歩いていないのだった。そもそも夫がこんな珍しい申し出に出たのには理由があると思われる。その前の日も完全に朝帰りだったから、私はいろいろと対応策をめぐらせていた。ここまでくれば父親がいなくてもいいんじゃないか、しかし娘は特に父親っ子であるしな、私の稼ぎで賄うのは全くムリであるが、そこまで困れば子供にも自覚が生まれるんじゃないか、それにしてもこんなに便利に利用されているのはあまりにバカバカしい。無料宿泊所があるようなものである、彼にしたら。ただ、若くてかわいい女の子を追いかけるような趣味の男なら別だが、現実的な夫が、彼の立場でこれ以上の好条件の宿泊所を得られるとは思えないので、しかも当方はタイ人への理解度もフツウよりは高いだろうし寛容度だって世間並み以上だろうし、そうなるとそれをみすみす失うような行動に出るとも思えない。とはいえ、人の事は分からないから考えてもしょうがないし、ただ、何があっても生活しなければならないし、もうしばらくは子供も育てなければならない、それだけが当面の現実である。こういう決意というのは表に出るものなのだろう、心底うんざりの気配を漂わせていたらしい。
f0104169_11453715.jpg

そしたらあり得ない電話があったわけだ。「どっかにドライブする?」と。「ドライブして何すんのよ」と言うと「コーヒー飲む」。ここで断る理由もないし、自分で運転するそうだし、彼の車なら小さいからガソリンはそう食わないし、天気もいいし、むしゃくしゃした気分を払拭するにはいいかも、と思って行った。里は真夏並の暑さだったが山は涼しくて快適。窓から流れ込む清浄な空気。これが生き物の場所というものだろう。喫茶店に寄る。窓向きに座るとため息が出るような白樺の景色が広がっている。食べたいわけじゃないがケーキセットを注文、夫はアイスクリーム。「息子と毎日一緒にいなくていいよね、だいたい何も言わないし」「タイだったら自分がちゃんと言うけど日本では言えない、社会も環境も言葉も違う」「タイだって言わないでしょ」「言う、言う」みたいな話しと、子供が大きくなったら外国に住みたい話しなど。どこがいいか、オーストラリアか。となると、それに備えてというか口実に勉強したいな、大学に入ろうなどと考えていたら気分がすっきりしてきた。単純である。目標を持つのは大切なのだ、っていきなり教育者的発想に方針変更した感じ。
f0104169_12211790.jpg

by kienlen | 2008-05-04 12:21 | | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
プロフィールを見る