相席でこんなに話すって

娘の家庭訪問週間の最終日で、来週から中学校の授業がフルで始まる。息子と2人で食事に出ることはよくあったが娘とはそうないからランチを外食にした。徒歩5分もかからない場所にいつも行く店があって、何も言わなくてもそこってことが了解事項になっている。私の方は時間的にあんまり余裕がないから、店から次の場所へ直行で娘は1人で帰る約束。店の前は車と自転車でいっぱいで、入ったら人でいっぱいだった。カウンターも空いてない。ヨソにするだけの余裕もない。「相席でもいいって人がいるけどどうですか」と聞かれる。問題ない。座敷席で相席する。先客は男女のカップルだった。よく来るのかとか、娘は何年生かとか話しかけられるから「いやもうしょっちゅう。多い日は昼も夜もここです」と答える。ついでに「歩いてすぐなので飲むのにも便利で」と言うと「まあ、お酒飲むから肌がきれいなのね、アタシはコッチ」と人差し指と中指をくっつける。「ああ、煙草ですかあ、最近肩身が狭いでしょう」「そうね、だから減ったわよ、お金かかるわよね」「酒の方がかかりますよお」なんて話しから始まって、年齢の話しになる。「アタシ78歳」と女性。えええええ!「この人、アタシより20歳も若いからいろいろ言いつけてんのよ。アタシが20歳で生んでいればこういう子がいるわけ」と男性を指す。「その歳に見えねえよな」と男性。確かに。

「父と同じ歳ですね」と私が言うと「不幸な年代よね。あの頃は貞操が大事で男と手つなぐなんてできなかったのよ。それでずっとひとり。あら、お嬢さんの前でごめんなさいね」と言う。ネクタイした男性に「お昼休みですか」と尋ねると「自営だからゆっくりでいいの」と女性が答える。「あんたは何してんの」と男性。「食えない自営です。昼から飲める自営です」「名刺あんの」「ありますよ。いつから自営で?」「去年から」「…?」「33年勤めた会社が潰れちゃってね。経理部長だったんだよ」「でも経理なら会社が危ないって最初に分かるんじゃないですか」「アンタ、そうじゃないよ、銀行がいけないんだよ。地元も銀行だったらそんなヒドイことしないけどサ、都市銀行っていうの、あんなのはダメだね。担当が変わればそれまでだ」。その男女は時々お互いに「初対面の人にそんな事言っちゃダメでしょ」と牽制しあっていたが、当方もあんまりそういう意識なく思いがけない楽しい食事だった。78歳で煙草吸っていてあの美貌か…すごいな。
by kienlen | 2008-04-18 17:42 | 家族と子供の話題 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31