『800字を書く力-小論文もエッセイもこれが基本!』

朝は本気で雪が降っていた。昨日も降ったらしいが気付かなかった。でも山はまた白を増していた。昨夜、遅い時間に帰宅した上に友人がさらに遅い訪問をしてくれて話しこんでいたため日記を書く時間がなかった。朝、車で出て自転車に乗り換えて出て、また車に乗り換えて出たので、乗り換えのために帰宅したのみで出っ放し。それで、中身はないのに2日分働いた気になって今朝は寝坊していた。寝坊のついでに読み終えたのがこちらのご本。装丁がそっくりだから集英社かと思ったら祥伝社新書だった。いいのかな、こんなに似ていて。全国どこでも間取りが同じマンションが次々建つごとくだな。単行本を買う経済力がなくなっているので新書を買っている。心のどこかで「仕事に使うんだから」と言い訳する。娯楽より仕事を重んじる古き良き、絶滅寸前の日本人になった気が、本を選ぶ時だけする。なんて風に文章というのは、前の文の不足を補うために進んでいくのであるから、まずは書き始めること、という宣言の書、というほど大げさなものではないが、思っていたより大変面白い本だった。740円以上の満足感は得られた。

この歳になって「これを若い時に知っていたら、人生は確実に違っていた。これを与えてくれなかったのは親のせいだ、教育のせいだ、社会のせいだ、政治のせいだ、自分のせいじゃない」と思うことが頻繁になっていて我ながらみっともないと思っているが、この本を読んだ時もその負の感情がムクムクしてきた。でも雪に冷やされて治まっている。著者の鈴木信一さんという方は国語の教師なのだそうだ。それで読解力の基本というのをしっかり解説している。こういうことを国語の時間に教わっていれば私の国語力も違ったかもしれない。もっとも私自身は学校の国語で困った経験はないのだが、困らなければならないのは息子である。この本を読んでいて、なぜ彼が国語でつまづいているかが分かったような気になった。だから読んで欲しい。多分高校生か大学生向けの本であると思われる。しかし彼にこういう本を勧めて素直に読むわけない。よって、分析の道具として使わせていただこう。なるほど!と思ったのは、文章展開は論理的に進むから、それを読み取れないとダメだってことだ。それで、この論理力がないとどういうことになるかという例が、彼の話しの展開にそっくりなのである。話しがこうであれば文章ももっとそうに違いない、ならば生き方は…怖い。そういう子を持った親にとってはホラーとしても読める。
by kienlen | 2008-04-01 11:56 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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