辟易な電話

夕方から夜にかけての時間帯の家への電話はたいていが勧誘だ。それも、今は圧倒的に教育関連業種。「中学に入るとじきに学力テストがございます。これは範囲が広くていきなり難しくてご心配ですよね。そこでポイントだけを理解するような教材をお送りしますから、これをご覧になって云々云々」。こちらが相槌も打たずに黙っていてもずっと最後まで話し続ける人もいれば、途中で我に返ったかのごとくに、聞いているのかの確認を求める人もいる。昨日の人は前者だった。その中で住所まで分かっているということが分かりゾッとした。「住所までご存知なんですね、すごいですよね。で、どちらからおかけですか」と尋ねると隣県の名前を言う。この頃続けてこの県からかかってくる。「G県から続けてかかってくるんですけど、いろいろな業者のをまとめて扱っているんですか」と聞くと「担当に代わります」と言って待たされた。強声の人が出たらどうしようと思っていたら最初より若目らしい女性だった。「住所をなぜ分かったかお知りになりたいんですね」と言う。「個人情報保護法ができる前に市役所で調べました」と他と同じ答え。

「電話のたびに連絡先を削除してくれとお願いしているんですけど、全然効果ないのですがなぜでしょうか、同じ所からかけているんじゃないんですか」等、努力して平静にしていたが心の中は不快極まりない。でも自分だってこれ以外の仕事がないとなれば、仕事としてありがたくやるだろうか、いや、やりたくないぞ、などと思う。その点を聞いてみると「私もクロ■ラなどの電話がくると不愉快ですからお気持ちは分かります」と言う。なんでここでクロ■ラが出てくるんだ。「で、こういう電話でどのくらいの営業効果があるんですか」「分かりません」「そんなことあり得ないでしょ」「さあ、50%くらいでしょうか」「ええ、そんなに申し込む人いるんですか、じゃあ、迷惑だって怒る人は?」「そういう方もいらっしゃいますね」「でもお仕事はやりがいがあるんですか」「テストの成績が上がったと喜ばれる方もいらっしゃいますから」「でもポイントだけ教えたって実力にならないでしょ」。我ながらバカだ。時間を使っているだけ。相手はちゃんと応答の対策を立てているプロである。どうせ「このババア」と舌打ちでもしながら電話を置いているんだろう。それで職場は殺伐とする。実際に知人がこの手の仕事でイジメを経験した。それが社会に充満する。誰がトクするんだろう。それとも本当に半分の人は、こんな気味悪い電話を歓迎するんだろうか。
by kienlen | 2008-03-28 22:38 | その他雑感 | Comments(0)

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