異形態への想像力

ちょっと前、カメラマンと車中一緒だった時のこと。「カメラマンって粗利がすごくいいんですよね。でも×さんの仕事なんかもっといいはずですよ、そういう観点から見直すのも重要ですよ」と言われた。なんだ、この唐突さは、と思ったが、その人はフリーランスじゃなかったから、きっと社内でそういう発想が求められているのだろうな程度に考えておいた。しかし気になる。粗利って何?それで今日経営者である友人にこの話しをしたら答えは簡単。売り上げから仕入れ値を引いたのが粗利。はい。「だから×さんの場合、粗利100%でしょ」なのだそうだ。そういえば確定申告の仕入れ欄は空白である。粗がつくとはいえ利益である。それが100%とは聴こえはいいじゃないか。でも、私の業種なんて食えない度ナンバーワンに匹敵するに違いないし、実際にこれで仕事と言えるのかと思うことは常である。つまり単独で計算すると報酬が利益を上回ったりすることもあるし、それより何よりとにかく時間がかかる。「仕事のために必要な本買って、これは経費で分かりやすいけど、それを読むのに1日かかったとしたら、それも仕事時間に換算するとしたらとんでもない時給になっちゃうし、一見遊びでも仕事が頭にあるし、それでも粗利100%なんだ…」と天井を仰いでいると「だから企業はその分野は外注に出すのよね」とその友人。

以前、同じ業種だが働き方の形態は勤め人だったこともある。その時も不思議だった。ノロノロしている方が残業代が付く。さっさとやるとつかない。能力が高いほど給料が安いということになるのかい、と思った。バンコクで勤めていた時は、翻訳を時給で発注していたこともある。この時も、ゆっくりやったら高額なんだと感じ入った。何十年も働いてきてこの歳になって、こんな基本的なことを再確認してどうというわけではないが、実労じゃなくて実質でしか報酬を得られない人と、実質とは何かが曖昧な業種の人が打ち合わせとかお話し合いをする時が、気になるわけだ。それと完全に重なるわけではないが、今日は某オフィスに行ってスタッフと結構な長時間話していた。私は一段落していたから余暇であるが、でも知らないことを知るという意味で有意義ではあるが、かといってその時間が直接何かを生むわけではない。でもスタッフの方にしたら仕事時間中である。とはいえ、その時間を無駄にしたということで夜に仕事を持ち越してサービス残業になるのかもしれないと考えると、どっちがどっちとも言えるわけないのだが、ただ、違いというか溝があるように思えるわけだ。一段落してしまったな。困るんであるな。でも明日は遠出だから、こういうすっきりした気分で行けるのはありがたい。
by kienlen | 2008-03-14 23:51 | 仕事関係 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー