『ど~んと直売!-喜びを売る農産物直売所in信州』

この本の紹介記事を新聞で見て、欲しい、欲しい、欲しいと3回唱えた。でもなんとなく時が過ぎて、やっと先日書店で見つけて購入。欲しいと思った理由は、単純に直売所が好きで、それぞれの特徴を知りたいし、行ったことのない直売所を訪ねてみたいから。私はガイドブック的な雑誌は好きではない。写真がいいばっかりで、だから?それで?の部分の解説がない。せっかく取材に行くんだったらもっと書き込んでもらいたい、と、不満。その点、こちらは文字量が多いし、各々の特徴を浮かび上がらせることに相当の腐心をしているようで好感がもてる。で、作戦なのかどうか、案内的なところではひたすら前向きタッチなのである。左右併記もプラスマイナス併記もなく、プラス志向のみ。これはこれで楽しい。かといって、事情をよく知っている人たちが編集しているのに、そればっかりじゃあ嘘っぽいな、という疑問への答えもぬかりない。後ろの方で関係者のシンポジウムやレポートがある。実は細かく全部読んだわけじゃないけど、いい本だと思う。

兼業農家に育ったこと、その生活が嫌だったわけじゃないこと、あそこに戻りたい願望があること、等々、自分の境遇や嗜好がこの本を欲していたのだ。自分の食べるモノを全部とは言わないが、飢え死にしない程度に自給するのが理想だ。現実的な話し、パートナーがそういうタイプだったら即実行している。ためらうものって何もないから。パソコンと車等の移動手段があれば今の時代、どこに住もうがたいした違いはない。別の仕事しながら農作業できるじゃん、換金目的じゃないんだし、って甘いかな。いや、1人じゃあ無理というのは心得ている。誰か一緒にやってくれる人がいたらなあ、畑のある人なら更にいいしなあ、ついでに自分用のワインなんかも作れたらなあ、子供の頃の庭には鶏も山羊もいた。毎年ツバメが来て土間の天井に巣を作っていた。お風呂はずっと薪だ。豆も小麦も味噌も自家製だ。貧しいというより贅沢だったような気さえする。せいぜい直売所で小規模農家の方々との無言の交流ってことで、この本を参考にして買わせていただきます。
by kienlen | 2008-03-14 02:50 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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