犬の散歩から悩み深き在住地縁組織のことへ

打ち合わせを兼ねて友人とランチした後、誘われるままにイベントに参加した。「1000円かかるけどね」と言われて躊躇したが受付で500円であることが分かってほっとする。NPO諸団体が5分間の活動発表して、その後全体でディスカッションというスケジュールだった。あんまり暇じゃないので、つまらなかったら途中で出ようと思っていたが、数年ぶりに会う人がいたり、聞いているとそれなりに面白くてほとんど最後までいた。ディスカッションの時に印象に残っている意見があった。個人の意見を行政に反映させる仕組みがないんじゃないかということだ。まあ、そんな抽象的な言い方ではなくて「この町に来て困っているのは公園で犬を散歩させられないことで、糞等マナーの問題があるからといって一律に全面禁止という安易な手段を取るのではなくて、マナー向上を図るなど別の方法をとれないものか」というような内容だった。今日のイベントの趣旨にはまるようなズレるような微妙な線にあるものだと思ったが、私はかなり本質的なところを突いていると思って聞いていた。かといって、それで議論が深まったわけでもない。70人もいるんだし、それがテーマというわけでもなかったので。だから別の機会にここだけを深めたらいいのになと思った。ただ、ロビー活動やデモについて触れる人はいたが。

つい先日、マスコミの関係のお仕事の知人と話していた時もこのような事が話題になったのだった。私が「メディアの責任が大きい」と言うと彼は「それは責任転嫁である。何でもかんでもマスコミに頼るな。まずは市民がしっかりないといけない」と言った。「頼るというわけじゃなくて、個人じゃあどうしようもないことを伝えるツールが他にないんだから、そんな中でメディアの力は大きい」と言った。彼は「まず市民」と再度。そして「いろんな団体が弱くなっちゃったからねえ、昔と違って」とトーンを少し変更してきた。「確かにねえ」で終わらすのもなんだから「具体的な事で行政が関係することであれば自分で言っていくけど、個人で言ったって『おばさんのクレーム』で処理されちゃう巧妙な仕組みがある。さらに、問題がもっと抽象的な事だったら個人じゃあどうしようもないです」と言ったのだが、それはそうだね、ということになるだけ。で、例えば犬の散歩なら、飼い主の会みたいなのを作って、マナーはきっちり守るので公園散歩解禁要求をすることは不可能ではないと思われる。つまり具体的な目的を共有できる人達がそれに向かって走るという次元だから。そこで困るのが地域だとか地縁だとか物理的限定条件が付いた場合。これを超えるにはどうしたらいいんだろう。公益性とか公共性なんかがここらへんで出てくると本日のテーマに持ち込むことはできるんだろうけど、本日のような場で仮に話し合いが成立したとしても、それが、じゃあ地縁組織の中でも可能かというと、これはもう絶対に別問題であるってところがとっても難しい問題となっている、自分的には。
Commented by jun at 2008-02-25 12:15 x
本当にそうですね。個人では暖簾に腕押し。確かに市民の意見を反映する仕組みが欠如しているか、排除されている気がします。
個人への説明義務やサービスが負の仕事として捉えられていることも。
でも、個人の生存権、人権に置き換えて話すと、役所の方は少しビビりますよね。脅すつもりはないけど、マスコミも役所も自らの権威の傘に気づかずです。話だけでも個人として聞いて欲しいものです。
いや逆に彼らの話こそ聞かなくてはいけないのかもしれませんね。
公務員やマスコミというより、扶養市民に思えます。それなりに大変でしょうが、市民によって食えていますから。
主客逆転といったところでしょうか。
当市では犬の散歩は自由ですが、ここ数日は、「雪」を道や川へ排泄するな、というアナウンスが一日中流されています。
「代案」「選択」「第三の道」「全体状況」等といった言葉はないのだろうか。
 公園に「犬と市民、入るべからず」という看板を立てられている気がする。 きっと管理は楽だろう。
Commented by kienlen at 2008-02-27 00:05
だから選挙なんでしょうが、投票率低すぎな感じですねえ。選択肢も少ない感じもありますねえ。
by kienlen | 2008-02-23 18:47 | 地域 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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