常識パンチを浴びながら2時まで

また抜かしてしまった。火曜日の店番はお客様はなしで、友だちが3人来てくれたのみ。おかげでカウンターでゆっくり話せたが、売り上げ的には些少なのでタクシーで帰ったらますます赤字ということで、最後まで話していた友人に送ってもらうことにした。店には娘から「明日の朝はパパが起きるって」という電話があったし、それはつまり朝食と弁当は夫がやるから私は寝ていていいということで、ひいては夜更かししてもいいってことだ。それでもう1件寄ることにした。そして帰宅は2時過ぎになって、酔ってて日記なんか書ける状態じゃなくてそのまんまダウンだった。寝ながら考えていたことは「常識」についてだった。というのは、彼女がたびたびこの言葉を使っていたからである。考えてみると面白い言葉である。一体「常識的」であるとはどういうことなんだろうか。彼女は、私の知らないナントカさんという人の行動を説明した。どうやら非難しているらしいことが分かってきた。私には非難の理由が分からないから「なんで?」と聞いたら、そういう私の反応に彼女の方がびっくりして、ごく当然のように「だって常識的には…でしょ」と言うのである。ひっかかる部分に説明を求めると、ひたすらコレだ。たまに「一般的には」と「フツウは」も入ったかな。

たぶん誰でもがおおざっぱな部分と細かい部分を併せ持っているのだと思うが、私の場合は家計簿つけたことないしつける気も毛頭なく、そういう点の細かさは持ち合わせていないがこういう言葉遣いは気になってしまう。実験もあっていちいちひっかかってみることにした。「だからそれの何が常識的じゃないわけ?」「だって家族ってコレコレこういうもんでしょ」「それはアナタの家族観であって、常識って言えるのはなぜ?」とか。「常識では、母がいないと子どもがかわいそう」と言うから「母がとんでもないヤツだったらいない方がよくないですか?」とか。まあ、こういう疑問は私にとっては常識みたいなもんだから次々と出ること、出ること。挙句に「酔っているから言うんじゃないってことは伝えておくけど、その常識常識って言い訳無用で振りかざすことで苦しむ人はいると思うよ。あなたが自分なりの常識でモノを言うのは自由だけどそれが世界共通の常識であって、みんなが従うべきというのはやめてくれ」と言った。常識的な発言に酔う。と、「そんな大げさなことじゃなくて、些細なことじゃない」と彼女。「だから、自分にとって些細なことが他の人にとって些細か分からないし、そもそもさっき話していたイジメだって、些細な積み重ねじゃないんですか。それどころか、些細なことが殺人になることだってあるんだし」。それを言ってもまだ語り続ける友。壁を挟みつつもお互いに根性があるのか2時になって、話しすぎのせいか喉が痛くなった。常識パンチに悲鳴を上げる人もいるんだからってことは、言っても言ってもあっちからこっちからパンチは飛んでくる。
Commented by jun at 2008-02-21 14:38 x
私も時に常識パンチのサンドバック状態になることもあります。
言い返さなきゃいいものを、常識派に向かって「あなたの意見は少数意見ですね。でも少数意見も大事ですから尊重します。」なんて言っちゃうもんですから、大変です。
自由な意見・発言はそれこそ人の基本的な欲求の一つで、「渇望」ですらあるのに。
まだ、沈黙は金ではいられないが、
「渇望も、もうボツか?」かつぼうももうぼつか (回文)
常識に従って少し黙ろうか、いや聞こう。
Commented by クリス at 2008-02-21 21:34 x
タイトルが良いですね。
本題に戻ると「常識」という言葉を振りかざす人は結局自分が当たり前と感じている些細なことでも異議を唱えられるとそれがなぜ正しいと思うのか説得できる自信も根気もないから常識という言葉に逃げるのでしょう。一般社会全体に責任を丸投げしているのでしょう。
自分は少なくとも自信が日正直な人間だという自覚がありますので常に疑問を持って生きていますし、説明過多な会話を心がけていますし、おかげで「人生けんか腰」になっていてこれはこれで非常に生きにくく、反省すべき点なのですがね。
Commented by クリス at 2008-02-21 21:36 x
あ、すんません「自信」ではなく「自身」。「日正直」ではなく「非常識」。
Commented by kienlen at 2008-02-21 22:36
junさん、クリスさん、回文と、はからずもの言葉遊びを交えたコメントありがとうございます。もうその通りでございます。私もけんか腰になりたくないし、争い事は大嫌いなのになんでこうなるのって場面がなぜか今までより増えているように感じられます。おかしいなあ。
by kienlen | 2008-02-20 21:42 | その他雑感 | Comments(4)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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