多文化社会における子育てを考える

標題のシンポジウムに参加した。いつもだと見る側だが今回は壇上でシンポジストを務めることになった。講演の経験は何度かあるけどシンポジストは初めてのことだ。でも内容が子育てで自分の体験を語ればいいのだから特に難しいことはない。懸念はコーディネーターの先生と会ったことがなくて事前の打ち合わせもなかったことで、でも、偶然ではあるが、全員4名のうちの1名はよおく知っているブラジル人で、もう1人も長年会ってないものの面識はある中国人で、知らないのは残りの韓国人1人のみ。シンポジウムなんだから流れに合わせて話せばいいんだと気軽に出かけた。講演よりずっとずっと楽だろって。ところが、そうもいかないんだなということが分かった。まず持ち時間がひじょうに少ない。それとシンポなんだから他の人と共鳴するような話しを、と思うが、みんながみんなそういう気遣いをするわけではないし、小さなテーマ設定がないのでまとまりのないことになっていく。それでも私以外は外国人であるから小さなエピソードだけでも面白いことは面白い。それなりにウケているようにも感じられるが、うんざりって顔で聞いている人もいるように見える。

私以外は話し慣れた人ばかりだった。こういうシンポにひっぱりだこの人、講師の人、テレビで話している人。私のような基本的に裏方仕事というのと違う。同国人同士の結婚で子育て中が2人で、国際結婚が2人。なかなかいいバランスである。このへんだけに焦点を当てても面白いと思うが、多分これはよっぽどこの分野に関心があるか自分もそうかって人の興味なのかもしれない。となると、今日のようにまとまりなく適度に笑えるというのは一般受けはするのかもしれない。そのへんはよく分からないけど。今回の企画のお話しをいただいた時にありがたく受けたのは、実は私もこのようなシンポジウムを企画したいと思っているからだった。でもシンポジウムというのは常に欲求不満が伴う。複数の人が壇上に乗ってもたいていは各人が自分の意見を発表するにとどまって、対話から新たな視点が生まれるというところまでいくのにはなかなかお目にかかれない。だったら講演の方がマシみたいな…。会場を出たところで、傍聴していた知り合いのイギリス人がいたから声かけてしばし雑談。「話しは面白かったけどまとまりないね。テーマが広すぎる」と的確な指摘。こういう指摘をしてくれる人は貴重。「僕質問しようと思ったけど日本語下手だからできない」と言うから「英語でやっちゃえばいいでしょ」と言ったら「ヤダ」と笑っていた。日本人のパートナーとの間の子が今年から幼稚園だそうだ。
by kienlen | 2008-02-15 23:50 | タイ人・外国人 | Comments(0)

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