突然の訪問者と話したこと

「今、ウチにいる?目の前にいるんだけどさあ」という電話が入った。昨日から持ち越している仕事を仕上げないと、さすがにマズイ。が、この程度の事で一期一会を逃すのはもっと性に合わない。「ちょうどコーヒーいれたところだし寄ればあ」と言ったら即来た。本当に目の前だったのだ。1年ぶり以上じゃないだろうかという友人。付近の町で議員をしている。「なんか、友達がみんな政治家になるんだよねえ」と言ったら「政治で変えられることなんてないよ」と言う。じゃあ、何で変えられるのだ、と言いかけて、そもそも何を変えるんだと思い直した。何でもかんでも改革だ、変革だ、変えるのだ、と叫ぶ人はどうも信用できない。かといって現状維持とか、ありもしない幻想の過去にすがって「ナントカの再生」とか叫ぶのは、もっと勘弁してくれである。何を何のためになぜ変える必要があって、何は何だから変えないでおくかという仕分けではないだろうか、大切なのは。官だとか民だとか地域だとか個人だとか、担当を誰がするかも含めて。こういう仕分けが貸借対照表みたいにすっきりできるわけないのは分かるけど、少なくともそれが伝わらない革新も保守もゴメンである、という政治不信者であるが、選挙には行きこの手の言論にも無関心ではいられないから活字は読むという世代の正統派であるのが、なんだか悲しくもある。

「それで何してんのよ」と尋ねると「宅老所の理事やって現場にいる。今日も夜勤なんだよ」と言う。それからNPO法人の問題点、地域の問題点、介護政策の問題点、小さな自治体の行政の問題点などなど、出る出る。ついでに私もこの地域の問題点、都市内分権の問題点を、出す出す。出しまくっていてもしょうがない。ただの愚痴じゃん。「じゃ、どうする」って話しになる。もう年齢的に切羽詰っているから。「そりゃあ、自分達の地域を作ってわけわからん奴らは排除するしかないよ」と彼がパッパと排除のしぐさ。「それしかないよねえ」と私。この地区のエピソードを話すと「だからそれ人権侵害」と断言。人権相談員とかいうのが地区内にもいるが、私は地区の役員をやった時に、そのありようについてその人たちに相談しようかとブラックジョーク的には思ったが、自分いじめは止めることにした経緯がある。ま、似たように感じている人は範囲を広げればいるんだし、それで美しい村までできるとは思わないが闇ばかりでもない。「生まれる場所は選べないけど、死ぬ場所くらい選びたいよなあ」という彼の言葉に、か弱くうなずいた。
by kienlen | 2008-02-05 12:31 | 地域 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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