面白く役に立つ『危険な文章講座』

文章読本の類を読む必要があって少し買ったわけだが、その後で自分の本棚をよく見ると何冊かすでにあることに気付いた。たいした量の蔵書じゃないのに全く把握できていない。これもその中の1冊で文庫と新書の棚にこっそりと潜んでいた。奥付を見ると1998年の発行。購入時1刷り。ということは、私がタイから戻ってまだそんなにたっていない頃に買ったもののようだ。当時の目的が何だったのか覚えていないし、それに読んだか読んでないかも記憶にない。でも、そうだな、目的は多分アレだと思う。なんとなく読み始めたらすこぶる面白くて笑える箇所がいくつもあったから、すでに当時読んでいるかもしれない。著者は山崎浩一さん。著書の紹介もあるけど、それを見る限り著作として読んだのはこれが初めてだと思う。今までに読んだ類書の中ではダントツに面白く、常識的かと思う。発想も表現方法も自由、でも表記方法はオーソドックスを推奨していて、責任のありかも納得できるところを押えている。全体にも部分的にもかなり共感できるものだった。

と、私は思ったのだが、カバーを見ると「前代未聞、抱腹絶倒の文章講座」なんて書いてあるし、タイトルもタイトルなので、踏みはずし感覚を加味したもののようにもみえるが、中身はどうみてもまっとうだ。それに、押し付けがましさがないから励まされる。何でも書いてやろう、それでいいだろう、何もいけなくないよ、ちょっとの注意があればね、って感じの勇気をもらえる本だと思った。言葉を変えれば実践的ということになるんだろうか。それにしても、これの何が『危険な文章講座』なのか不明。私としてはそのところが最初から最後まで気になった。この本から危険を嗅ぎ分けることは私にはできない。良心的であるな、という以外に何も感じない。ということは、もしかして…と、そっちの方に気を取られていた。
by kienlen | 2008-02-03 18:34 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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