むじゃきな高校生に新たな未来を感じる

タイ人の高校生2人の生活支援の日。相手か私かどっちかが都合つかない日が多く、あまり行けてないので今日は今年の初日ということになる。現代社会の教科書をやりながら、雑談も混じる。1人が「なんで日本語話しているか自分でも分からない」と言い始めた。日本語が全く分からない状態で来日して、いきなり高校に入った時は「日本語ができるようになるなんて思っていなかった」と言う。だんだん慣れてきたが、それでも「相手が言ったことを理解するのにしばらく時間がかかった」。でも「いつの間にか考えなくても日本語が出てくる。なんで。人間ってすごい」と言う。「それは子どもだからで、それに毎日こうして学校で勉強しているんだし、大人になってからだと自然には身につかないよ」と言うと「お母さんの日本語は下手」と言い始めた。来日当初は、その母親に頼って、母親の日本語は上手だと思っていたのだが、自分が正確な日本語を理解するようになると、実はブロークン日本語だということが分かる。

「ふうん、例えばどんな言葉?」と聞くと「『ご飯、食べた』って言うの。まだ食べてないのに」。タイ語は語形の変化がないし、てにをは、もないから無理もない。「お母さんが東京から先生におみやげを買ってきた」とも言う。「先生たちがいるからここまでになれたから」と。彼女たちは学校の加配があり、週末はボランティアの日本語教室に通っている。加配の方は国や県や市の方針で可能だったり不可能だったり、また校長先生や担任の先生の裁量や熱心さによったりと、運に左右されるのだ。こんなに幸運なケースばかりじゃないのも見ていると、なんだか複雑。「こうして勉強できたのも運がいいんだからそれを活かさないとね」と言っておく。「タイが好きな日本の友達がタイに住みたいって2年の予定で行きました」「ヒップホップの歌手をしている友達もタイに行きました」「私も歌手になりたい」などと言っている。「なりたいものになればいいよ」と言ったりしていると時間はあっという間に過ぎる。明日はちゃんと勉強しようと話した。
by kienlen | 2008-01-15 23:54 | タイ人・外国人 | Comments(0)

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