どっちがトクって話しでもないが…

東京大学出身で、高等教育機関に勤務していた男の友人がいた。心の病を得て仕事が滞っていてもう継続は難しいかという頃、毎日のように会っていた。彼が孤独に耐えられなかったからだ。私の仕事先についてきたり、飲みに行くのにつきあったり、ずっと一緒って感じの時もあった。だからいろんな話をした。「職失ったって何かあるでしょ、その学歴と経歴なんだから。困るのは私の方だよ」と言うと「×さんはさ、マックでアルバイトしようと思えばできると思うよ。でも僕の学歴と経歴で男だとそれさえ難しいよ」と彼。実際がどうであるか正確には分からない。試したこともない。でも、それを聞いて、うん、ありそうだな、と思った。何でも高ければいいというものでもないかもしれない。適所がなければじゃまになるかもしれないものだってある。それに同じ中年なら男より女から「お待たせしました」ってハンバーガー渡された方が違和感ないかもしれない。そう刷り込まれているから。彼はその後、職を失いアルバイトの機会もないままだ。もっとも理由は病気の方であって社会的付随物のせいではない。

昨日、仕事を終えて電車の時間までちょっとあったのでデパートをブラブラしていたら、欲しいなって思うコートがあった。カードを作ると5%引きになると店員さんが言う。そういえばカードの勧誘にあったが、カードばかり増えてうんざりなので無視していた。でも割引は魅力で、一切無料を確認した上で、しょうがなく作ることにした。書類の記入が嫌いなのを見抜いたかのように「記入はこちらでします」とベテランそうな女性。職業欄の選択で「自営です」と言ったら「自営だと会社名とかいろいろ記入することになって面倒ですから主婦でいかがですか」との提案を受けた。「楽な方にして下さい」と私。「主婦であることは事実ですもんね」とその方。そしてさっさと最低ランクの年収額に○して出来上がり。主婦って便利なのだ。こうやって使えばいいのだ。使ってこなかった長年をソンした気がする。しかし、男性はどうするんだろう。主夫という項目はなかったぞ。ここらへんも変えていかないと少子化は止まらない、は飛躍であろうか。先の友人のアルバイトに関する話しも思い出して、男性は男性でご苦労がありそうだと思った。
by kienlen | 2008-01-13 21:25 | 男と女 | Comments(0)

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