『パリの女は産んでいる-恋愛大国フランスに子供が増えた理由』

午前中ちょっとの仕事のために運転1時間以上×2。手帳に午後の予定も書き込んであったが場所と時間だけで中身が何なのか不明。仕事だと覚えているがそうじゃないとこういう事はよくある。講演会か勉強会だが、間に合いそうもないし、たいしたもんじゃないだろうと思って帰宅してしまってから友人からのメールを見て気付いた。ぜひ行こうと思っていた市町村合併に関する報告会だった。時すでに遅し。残念だった。今度から仕事以外の予定には段階を記しておこう。Aランク=絶対行く。Bランク=基本的には行く。Cランク=暇だったら行く。本日のは私的にはAだったんだが…。以上、後悔の念。タイ語の勉強を優先させているため読書時間は少ないが、これを読んだ。当地方の大手書店が主催で書評コンクールを毎年開催していて、知人が佳作かなんかになったことがあって喜んでいた。でも別の知人は選考委員が気に食わないとシブシブ応募して落選していた。だいたい、一般書でミラン・クンデラの書評で応募する方も方である。しかも私から借り出した本。で、今年の課題図書コーナーというのがあって、アタシも応募してみようかなあ、と思って見回していてこれを見つけた。他に興味あるのないし…という消極的な動機で購入。ポプラ社刊の1500円。

応募要項を見ると、人に薦めるような書評であるのが良いらしい。出だしは面白そうだな、と思って途中で少々辟易として、最後に、これはまあ著者と編集者が検討した挙句に意図的にこのようにしたんだろと納得して、まあこんなもんかな、って思った。これじゃあ、書評でお勧めしたいというまでの情熱的な気分になれない。せっかくフランスの恋愛至上主義社会のお話しなのに、私じゃあ、悲しいかな、ロマンに欠ける。タイトル通り、先進国の中で出生率を回復しているフランス在住で、フランス人夫と出産育児経験とフランス人との交友関係をもつ著者のエッセイだ。この本は私なんかが読んでも、なんだか当たり前すぎて「おお、目を見開かされました」という鮮烈な感想には至らない。どういう人が読んだら楽しめるかというと①女性の社会進出や高学歴が少子化の主なる原因であると信じている方々②母親が何もかもやってあげないと立派な子にならないとまじめに考えている方③日本のフェミニズムはなんだかどうしてこう物足りないんだろうって疑問に思っている方。フランスって確か「子供」って概念そのものが近代になって作られたものであるという「子供の誕生」の舞台になったお国じゃなかったかな。つまりこの本で言っているのは、子供によって女性の行き方の選択肢が少なくなるわけじゃなければ産むでしょう、ってことだ。これは同感です。そもそも私も日本にいたら子供を持ったかどうか自信のない口だからよく分かる。さらに、さすがにフランスで学び暮らしている著者だけある重要な指摘も多々ある。お手軽に簡単に読めて、フランスがちょっと分かった気になれるフランス社会論的本。
by kienlen | 2007-11-04 15:08 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー