タイのお寺の建設反対運動を思い出した

しばらく前に、女性が家族から暴行を受けて死亡するという事件があった。家族内の殺し合いが多すぎる、どういうことなんだ、と思っていたら、今になって、実は彼女が所属していた宗教法人で集団暴行されていたらしい、というのが今日の新聞のトップ記事になっている。宗教法人の施設はそこら中にあって、一体どうしてこの場所にこんな立派なモノが建てられるのか、他の業界は不景気なのに、少なくともアタシは…なんて思って通り過ぎるわけだが、ウチの近所にも感電しそうな名前の施設が輝いている。ところでこの事件のあった町に近い山の中腹には、数年前だったか、タイのお寺建設の話しが持ち上がって、地元の反対で追い出したという経緯がある。私がそれを知ったのは新聞で、以後、その辺りの道を走っていて「建設反対」の立て看板が今も残っているので、あの光景を思い出すわけだ。

反対運動の当時、タイ人達が「お寺作るのにどうして反対するのか」と単純に不思議そうに話していた。タイ人的にはそうでしょうよ。私もその気持ちは分かるよ。でも「悪は外からやってくる」って発想は日本だってタイだって、多分多くの国や地域で同じなわけで、地域の人にしたらば、言葉も通じない習慣も違う人に大勢集られたら困るんでしょう。まあ、それも分からなくはない。バンコクにいた時にエイズ関連のイベントのプレゼンで、タイが社会主義の圧力を跳ね返したんだから、次はエイズの圧力も跳ね返すのだ、という勇ましいアニメ映像が大映しになっていて「日本じゃあ、エイズはタイからやってくる」と思っている人もいることを思うと笑えたが、とにかく自分は潔癖で汚染は外からってみんな思いたいんだ。私も思いたい。自分は悪くないぞって。しかしそれで立ち止まっている限り、真実は見えないのだろうけど。実は本当に怖いのは、いかにもそれらしくやって来るものじゃなくて、優しそうな顔をしているんだろうな。でも…タイのお寺だとタイ人関係者は集るだろうけど、集団で暴行は想像しにくい。タイの仏教は集団で救われるわけじゃないし個人主義的だし。異質を入れた方が自分発見になって集団行動に歯止めかかるかも、その方が逆に安全かも、なんて思った。
by kienlen | 2007-10-16 12:20 | タイ人・外国人 | Comments(0)

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