どっちがいいんだか

今年の秋はリッチだ。金銭的には逆だが気分は豊か。なにしろ1年分の米があるんだ。父が定年後に野菜作りに励んでいるから、今現在のところ野菜をもらえる安心感はあるが、米がある安心感って、また別物であると感じ入っている。作ったのは夫。高齢になって田んぼの手入れができなくなった人の田んぼを借りたもの。役に立たない私も稲刈りくらいは行きたいと思っていたが都合がつかず、実家の父母や子ども達や友達を動員して稲刈りをしたのが確か先月の終わり頃だった。ウチには倉庫にする場所もないので、その点スペースはいくらでもある私の実家に保存してもらうことにする。よって父母も食べ放題なはずだが、父が「こういう事はきちんとしないと」と日本人らしい律儀なことを言うから「タイ人はそういうセコイことは言わないから自由に食べてくれ」と言っておく。小麦やそばしか育たない貧困な土地に育った私は、うどんもそばも乾麺は邪道であるし手打ちが当たり前だとは思うが、米の美味しさは味わってこなかった。でも、夫の実家は米農家であるから現金はなくても米は豊富。バンコク在住時は、里帰りのたびにタイで最高級ブランドの米をもらって来ていた。それを彷彿とさせる今年の新米。嬉しい。田んぼがある人はこれが当然なんだろけど、私にとっては感動ひとしおである。

問題はこれから。美味しい米があると美味しく食べたくなる。通常は電気釜を使っているが、我が家のこれが間に合わせのシロモノで、壊れないからしょうがなく使っているだけ。そこで鍋で炊くことにする。すると格段に美味しい。しかし予め仕掛けておけないから早起きする。早起きすると朝食のおかずも何か作りたくなる。だったら息子の弁当も作ろう。私は料理は得意じゃないが、時間さえあれば作ること自体はキライじゃない。というわけでずっと朝食も弁当も例外を除く夕食も、事実上私が担当になってしまった。時間のない時は夫や息子に頼むが、幸か不幸か時間の余裕もある。息子が「かつおだしのおでん食べたい」と言えば、朝から準備して、夕食時には味のしみたおでんを作ることが楽しい。よって息子は料理をしなくなる。複雑な気分だ。私は手芸が大好きなので、手芸の先生を親に持った友達がひどく羨ましかった。彼女はいくらでも教えてもらえるのに私は独学じゃないか!と。でもその彼女は「あんな大変なことしたくない」と一蹴だ。親子関係及び世の中こんなもんだ。というわけで明日も早起きするのだ。
Commented by sakamoto at 2007-10-16 09:29 x
料理は超苦手ですが、そのわりに出来合いのものを買うことは少ないかも。と言うのも新鮮な野菜や美味しいお米が身近にあると作らざるを得ないから。うちも提供者は父ですが、この贅沢がいつまで出来るかと心配したり感謝したりです。
Commented by kienlen at 2007-10-16 11:14
同じです。デパ地下の話題はついていけず、直売所の野菜探しが楽しみです。出来合いを買うとすれば各地の手作り味噌を食べ比べるのは好きです。この間は息子が「えごまドレッシング」に強い興味持っていたので出来合いを買いました。酸っぱいって言われたのに酸っぱくなかった。でも、まあまあ。
by kienlen | 2007-10-15 23:43 | 家族と子供の話題 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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