猿も里へ進出しないとならない環境へ

北軽井沢に行ったので帰り道の軽井沢で釜飯を買った。いつもそこを通過する時に、子供達へのおみやげにしようかと考えるのだが面倒で買ったことがなく、それで昨日「明日は少し遅くなるから釜飯を買ってくる」と宣言していた。それで約束を守ることにした。このところかなりの散財なので1個900円は高いなって気が、入店してからしたので、自分の分は抜かして2個注文した。レジの前に立っている時に何かの気配を感じて振り向いたら動物がいた。建物の中にいる動物で浮かぶのは猫か犬だが、猫の形状でないことは瞬間的に分かったから思い込みで犬ってことにしたが、顔が真っ赤。犬が酒飲んで赤くなるという話は知らない。いずれにしろ、すごく違和感なのだ。で、よく見たら猿だった。すごく大きい。しかも「お手」とやったら確実に握手できる距離しか離れていない。釜飯を売る店内で猿を放し飼いにしているのかと思って「猿飼っているんですか」とレジの人に聞いたが、彼は何度も聞き返すから何度も「猿飼っているんですか」と聞いた。そのうちに彼の顔色が変わる、まではいかないが驚愕の表情を浮かべて「こっちに来て、こっちに来て」とカウンターの向こうに手招きするから、ここにきて私も事態を理解した。

1人で店番していた男性は私をかばうようにしてくれて「こんな事は初めてだ」と何度も言いながら、椅子を持ち上げて猿を店外へ追い出した。その時に猿が何かくわえているのは見えた。猿は名残惜しそうに外に出て、男性は開放してあったドアを閉めて回った。しかし窓の外にはこちらをうかがう猿。「そこにあった作り物の食べ物持って行った」と男性。せっかく食べ物にあずかれたと思ったら作り物だったとはかわいそうな猿であるが、猿って匂いじゃなくて視覚で食べ物を判断するんだろうか、なんて考えた。隣の店の人が「猿が出たぞ」と声をかけに来た。店に入れないと分かった猿は、道路の脇に走って行った。「あっち側に渡れば安全だから」と男性。あっち側は山で多分住処はあっち側に違いない。ところが、車の往来が激しすぎて、猿は何度も横断を試みては勇気がなくて戻り、ガードレールをつかんでしょんぼりしている。再びかわいそうな猿。だけど、そこにいる限り私の車のすぐ近くなので、私は出て行く勇気がない。猿は日本にもタイにも多いから何度も見ているし猿の群れの中を散策したこともあるけど、昔バンコクのサファリパークに行った時に車の窓に飛びついて来た時の猿の形相が怖かったから警戒するようになった。猿は横断を諦めてこちら側のどこかに走り去ったのだが、その時に新たなお客さんの目の前を横切ってビックリのネタをまた提供した。「クマじゃなくて良かったですよね」と3人で顔を見合わせた。
by kienlen | 2007-08-30 22:15 | 地域 | Comments(0)

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