ブラジル人のお客さんと話す

日付が変わってしまったが、火曜日はいつもように夫の店の店番に行った。実は臨時休業にしようかと話した。店は盆も正月も無関係に、定休日である日曜日以外は営業しているのだが、一昨日はタイ人女性が1人来ただけだし、ランチもお客さん皆無だし、こういうのを、やればやる程赤字というのだ、なんて細かい計算を話したわけじゃなくて「どうせ誰も来ないから休むか」と夫が言った。私も、誰も来ないとは思ったけど、しかし約束違反は性に合わないので「行ってみて、10時位になってお客さん来なかったら早めに閉める」ということにした。あるいはタイ人が暇つぶしに来るようだったら9時位に夫と交替しようか、あるいは夫が行って、私の友達が来たら電話ですぐに駆けつけるとか、って案も出たのだが、とにかくいつも通りに開店して私が行くことにした。私は本さえあれば困らないので、暇を持て余すということはない。3冊持参して、いくら暇でも退屈しないように準備した。で、店に行ったらタイ人女性が2人、すでに食べている。タイ人だと料理の説明も不要だし、勝手にやってくれって感じで楽。カウンターで読書の態勢に入る。と、席を取っておいてくれって電話があり、その後も日本人のお客さんが何組かあった。夫から様子をうかがう電話があったので、来てくれ、と頼んだ。

一段落したところに、顔見知りのブラジル人男性が入って来た。パチンコでソンしたことは一目で分かる。ヤムウンセン(春雨のサラダ)とご飯とコーラを注文。「旨い、旨い」と食べている。「タイ料理って旨いよね」と言うから、私も「タイ料理食べられなかったら日本に住めない」と言う。それは本音。でも、ブラジル人でタイ料理食べる人ってそんなにいない。味付けは塩だし、日本やタイのような発酵調味料は一般的ではないはず。「サンパウロはタイ人少ないんじゃないか」って話になる。タイレストランもないと彼は言う。そんな都市は珍しいかもしれない。ブラジルだったら食材は現地調達できそう。レモングラスはあるよ、道端にたくさん生えている、パクチーはないけど作ればできそう、バイマクルートはあるな、大丈夫何でもあるよ、ってことになる。でも誰がやるかまでは話がいかない。彼は日系2世で、夫婦で来日してから20年近くなる。5歳の時に呼び寄せた娘さんが22歳の専門学校生。「日本語は最初からできたんですか」と聞くと「日本語の寮に入って、昼間はポルトガル語の学校に通ってた。勉強嫌でねえ、悪いことばかりしていたよ」。「日本とブラジルとどっちが好き?」には「ブラジルの方が面白いよね」。「働けなくなったら帰るよ」と言う。見たことのない国をイメージするのは難しいけど、南国の気分という点ではタイと似た点もあるんだろうか、などと、乏しい想像力の世界に浸りながら話し込んでいた。
Commented by jun at 2007-08-15 07:39 x
フィンランドを舞台にした映画、「かもめ食堂」を思い出しました。
おいしそうな話を聞くと朝から食欲が湧いてきました。
うちも、日曜休みでお盆は休まず、暇かも思えば思わぬ珍客も見えたり、大入りになったりする。ブラジル人のお客さんも「話せる」店を求めていたりで似ていますね。
Commented by kienlen at 2007-08-15 12:06
「かもめ食堂」は私も見ました。店ってモノを売るだけじゃないんだということを、実際にやっているとつくずくと感じますよね。拠り所みたいにしている人もいて、こういう存在も必要だろうと思います。きっとjunさんの所もそうなんだ。
by kienlen | 2007-08-15 00:40 | タイ人・外国人 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
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