目利きになった気がした中島先生の新刊の前書き

さすがに暑いな。ウチはクーラーなんて考えたことはなく、私は扇風機も使ってないから、ここまでくると少しは汗が出てくる。昼食にビールを飲みたいと思ったが控えたのは、毎日飲みすぎなのもあるけど、飲むともっと暑くなるからだ。バンコクでは昼間のビールでバスの中でぶっ倒れそうになったことが2回あって、それから警戒するようになった、やめないけど。それにこのところ宙ぶらりん的心情のために手付かずだった仕事を、巷がお盆で休んでいるうちに片付けておかねばならない。でもこの暑さでやる気にならない。そういえばタイにいる時は、こんな気候と労働はいかにもミスマッチであると感じたものだった。労働って北国のものなのである。ついでに哲学だってそうかと思うと、インドがあるし…違うな。それで哲学で思い出して、休憩と自称して大好きな中島義道先生のご本を読むことにした。『「人間嫌い」のルール』といういかにも先生らしいタイトル。

先生の本は好きで専門書以外はいろいろと読んでいるけど、なんのかんの言っても大学教授だし…という点がちょっとひっかかっていたけど、これを読み始めたら、大学教授を定年前に辞めると書いてある。家族との関係にしても、「カソリックの妻とは離婚できないが、一緒に住んでいるといっても、年間(間違って)顔を合わせるのは一分未満。(省略)息子は別のアパートに下宿している(らしい)が、どこにいるのかも知らない」とあって、いよいよ佳境に入ろうとしていることが分かる。これで私から見たひっかかりはなくなった。いえ、私は別に家族崩壊がいいと思っているわけでもなく、人の不幸を喜ぶ趣味もないし、仕事するなとは全然思わないけど、個人的な観察から学んできたことの中に、偉そうな事をおっしゃる男性には、案外支える女性がいて、それがあるくせに1人で闘っているような姿勢を誇示しているのはヤダなって感じることがあるからだ。つまり、そんな事言うならそんな事しないでよ、っていう単なる私の思い込みでしかなく、私の趣味の問題であるが、表現する人がそのようにして人を欺くのは嫌いなのであるというだけのこと。この本の前書きを見て中島先生をますます密かに応援することにした。
by kienlen | 2007-08-13 16:01 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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