天秤にかけるという手段を持ち出す時

ここ数日間、いやそれ以上になるけど、上の空というか浮き足立っているというか、飛ぶでもない破れるでもない半端な風船で釣られているような気分でいる。猛暑のせいもあると思うけど、別の理由も確かにある。仕事の事だ。ここにきて思いがけない新しい仕事のオファーである。仕事はしたいが、そのための営業活動するわけでもなく、家賃払っているわけでもなく贅沢したいわけでもないし、本読む時間も欲しいし、まあそこそこあればいいや、で生活できるほどにも満たない僅かな仕事で細々とその日暮らしてをしているのが現状である。ここ数年は私が生活費を出してきたからいいよな、って感じで子供達の学費やら給食費やら電気代やらの引き落としは夫の口座に変更手続きをした。こんな制度破綻だ、と叫びたくなる高額な国民健康保険料も。まあ、夫が生活費を出せればいいんだけど、それがどうかは私は知らない。それに今の様子から見て、彼がいつまでここにいるのか、私は知らない。行き詰まり感は常にあるし、とにかく全く仕事がなくなる危険性も大きい。それで、アルバイトを探して低くても定収入の道を模索するか、ということはいつも頭にある。でも、決まった時間に拘束されるというのを避けたい事情も一方にはある。で、私は実現可能性の高いビジネスを思いついた。タイ料理の移動販売である。

オフィスビルにはどうせ弁当買っている人々が多いから、そのうちの1食を月に1度か2度タイ料理にしてもらう程度でいいのだ。リサーチ=友人達に話してみると「食べる」という人はいる。もっともそういう人はそもそもタイ料理好きだから、これが一般にどの程度受けるかどうか知らないけど、夫の店で作ってもらって運べばいいのだからすぐにでもできそうな気がする。でも1人の友人から「うーん、あんた愛想悪いから、それが心配だなあ」と言われて、そうか、味だけじゃなくて愛想もいるんか商売は、と不安にもなる。自分の所は事務所用に電話も引いてあるし、お客さんの駐車場だってあるんだし、暇だと寝転がって読書できるという快適さを、出勤して組織で働くという形態に変更するのはそれなりに勇気がいる。でも、こんなぐうたら生活では、生活そのものが立ち行かなくなるから、この際踏ん張って働くかとも思う。何より、声をかけてくれる人がいるなんて涙が出るほどありがたいことだ。それは分かる。しかし、年取ると、新しい事によって失うものが若い頃より大きくなっていて、足を引っ張るのだな。こういう時のイメージはデジタルではなくて、昔の秤である。両方のお皿に引っかかり事項を載せていく。これは右、これは左。傾いた方に行こうって。私はいつも秤なのだが、あの秤を知らない人だと何を使うんだろうか。
Commented by jun at 2007-08-13 12:54 x
毎日の酷暑に加え、お疲れ様です。野球健児も朝からご苦労様です。私は野球に縁はありませんが、二人の甥は高校野球をやっています。

「辞意、天秤で決め。貴殿、ビンテイジ」
(ジイテンビンデキメキデンビンテイジ)回文
総理は天秤で辞意を固めたそうです(予想)。流石、由緒ある長州の末裔、ビンテイジ物です。
私も、秤で毎日の小さな決断をしていかなくては。乗せるものはどちらも軽くしていきたいところですが、そうもなかなかいきません。
また、自由の天秤は軽くは出来ませんしね。
Commented by kienlen at 2007-08-13 14:05
酷暑の中での回文も快調のようで何よりです。何はともあれお疲れさまです。そうなんです、自由なんです、見えないけど重たいのは。
by kienlen | 2007-08-13 11:25 | 仕事関係 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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