ひろさちや『「狂い」のすすめ』を読む

息子といると耐えられないので「昼は適当にやってくれ」と言い残して友達と外出。付近にオープンしていたラーメン屋に行ってビール飲んでラーメン食べてからケーキ屋に行ってケーキ食べてコーヒー飲んだ。そこで、運転してくれた友達に捨ててもらってウサギのための草取りをしつつ歩き始めてから気付いたら空模様が相当に怪しい。大物の洗濯をしてあったので家に電話したら息子が出たので取り込んでおくように頼む。たまには役に立つものである。帰宅してから、昨日購入して夜に読み始めた『「狂い」のすすめ』を読み終える。著者はひろさちや。ものすごい量の本を書いている人で、私も何冊か持っているけど、この著者が好きで買ったわけじゃなくて、この間、数年ぶりに会った若い友人から勧められたものだ。面白かったけど、自分にとっては目新しい説はなく、簡単ですぐ読めちゃうし、買うまでもなかったと思う。しかし、まじめにがんばって人生に息切れしたり、思いつめている人には、睡眠薬よりもお勧めしたい本である。

実は、いくらなんでも3年に1冊くらいは読書というものをした方がいいんじゃないかと思えてならない息子に読ませてもいいかと思って買ったのだが、読んでいるうちに、やっぱこれはマズイ、と思った。何しろ、あるがままでいろって本である。目的なんかもつな、人生に意味はない、生き甲斐なんてペテンだって、そりゃあ、私もそう思っているが、息子のようなタイプを身近に見ていると、程度問題であると思えてしまう。根っからこれでしかない人に対して、さらに補強するのは、ちょうど鬱病の人に「がんばってね」が禁句なのと鏡像の関係にあるに違いない。ああ、恐ろしい。彼が本棚を見るなんてことは狂ってもないが、一応隠しておこうと思っていたら電話があった。「さっき電話した○○です」とか言う間違い電話ではあったが、息子が「誰?」と聞くので「留守の間に誰かから電話あった?」と聞いたら「あったよ、KDDI」とのこと。まだ続いている営業電話。「すごいマニュアルだったよ。機械かと思った」と息子。それでフト思ってしまった。私の子育てに方針があるとすれば、ひとつはマニュアル人間になって欲しくないってことだった。しかし、このところぞっとするのは、マニュアルさえもできない人間になるんじゃないかってことなのだ。やはりこの本は私の胸に留めておくことにする。
by kienlen | 2007-08-06 20:17 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
プロフィールを見る