隣の家の取り壊しが始まった

朝早くから騒音が響いている。すぐ隣の家の取り壊しである。家に取り掛かる前に庭の木々が切られた。もったいない。自分にお金があったらそのまんま買い取るのだが…。この木は、ここに引っ越した当初は我が家の借景になっていたものだが、それが困りものに代わったのは、手入れをしていた主が突然死んでからだ。ウチの親よりは若いと思われる老夫婦と犬1匹が隣家の住人だった。女性の方は外出したところを見たことがないのでほとんど知らない。男性は犬の世話したり、庭木の手入れをしたり家庭菜園をしたり近所の人と話し込んだりで、暇そうによく外にいたから私も野菜のことなどで話をしていた。ところが、犬の散歩中に突然死したと、娘を通じて聞いた。子供は、以前からこの地域にいる子と学校で接するわけだから、地域の事情を知るのが大人より早いのだ、それから家の様子はみるみる寂れた。木の枝はウチの敷地まで伸び放題で虫も付き放題。ひとり暮らしになった女性はいたりいなかったりの様子。しょうがないから、勝手に枝を切ったが、高い所にまで届かないからボウボウ状態である。そのうちに完全に空き家になって、庭一面が雑草に覆われた。ウチのウサギが逃げた時はここに潜んで食物を確保できたのだから感謝であるが。

あのおばあちゃんも犬もどこに行ったのだろう。たまに娘さんらしき人が訪れる気配はあったが、大声でおばあちゃんを怒鳴る声が聞こえた。施設にでも入れたんだろうか。この辺りは地価も安くないし、市街地に住みたい人にとっては便利な場所であるから、それを放置しているのはいかにももったいない気がしたが、子供の数だって少ないだろうから、それぞれ独立していれば家が余るのは不思議じゃないな。車がひとり1台なら、家もひとりに1屋って時代になるのか、あるいはひとりに数屋とホームレスの差がつくか。多分後者であろう。しばらく前に不動産業者と建築業者がウロウロしているのを子供達が目撃したどころか、息子は出て行って彼らの給料を聞いたそうだ。この頃感じるのは、彼の行動様式はタイ人である、ということだ。そして、数日前に女性がタオル持参で「ご迷惑かけますが」って挨拶に来た。大阪にいるから自分はすぐ帰るってことだった。更地にして売るってことだった。それで今日の解体作業である。古い日本家屋がまた消えていく。この場所に決めた理由は在宅の人が周囲に多そうで、安定した環境で、子供の安全にもいいかという理由があったのだが、こんなに急激な変化は予想外だった。
by kienlen | 2007-08-06 12:47 | 地域 | Comments(0)

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