組織に属するか個人事業かという分類

高校の職業講話傍聴を2件ハシゴした。最初のは中間あたりの普通科の進学校で、次が商業高校。最初のは、流通やITや建設や国際など各業界の人を呼んで分科会に分かれて講義という形式で各教室30人から40人程度。次のは体育館に1年生全員を集めての講演会という形式。後者の講演者は、本県においてはちょっとした有名人で昭和一桁生まれだから、ウチの親と同世代ってことになる。金融機関のトップを務めたり、政治的な発言及び行動したりで知名度高い。私も名前は知っているし見たこともある。で、その人が高校生を相手にどういう話をするのかと思ったら、これがなかなか面白かった。まず全体には優しいメッセージに満ちている。人間は多面的であり、それが人間というものだが、長い職業生活の中で多数の人に会った中で「困った時に助けてくれる人がいなかった」という人には会ったことがないそうだ。だから大丈夫って。高校生の時から進路が決まっている人は天才かもしれない。決まってなくていいんだ、大丈夫大丈夫。何しろデキの悪い息子が高校1年であるから、私なんぞはあの顔を思い浮かべつつ聞くと一層現実味がある。

先生の希望はどうやら、ああしたらこうなる的なもののようですが、仕事では人間関係がすべて違う。上司との相性も違う、だからすべて個別である、というお話。私も共感。そしてこう続けた。「ただし、組織に属して勤め人になるか、個人で事業するかは全く違いますから、これは考えておいた方がいいでしょう」という点は具体的に説明があった。自分でやる場合には、あくまで自分でやり抜くという強さが必要。怠けていたらやっていけないから自己管理が何より大切。やったらやっただけけの成果はあるが、やらなければおしまい。その点組織だったら、誰かに相談できるし助けてもらえるが、代わりに自分だって人を助けなければいけない。どっちがいいってものでもないが、この違いは大きい。仕事の性質にもよるけど、やはり基本部分は同感である。それで、私が昨日PTA本に強く違和感を持ったり、PTAそのもののあり方にも疑問をもってしまう理由のひとつが、このへんにもあるのではないかと思ったりした。みんなと一緒に波風立てずにやるという論理と、代わってくれる人がいないから風邪もひけない、休めない、逃げられないという孤独感の中にいるのがクセになっている人では世界の見え方だって違うだろう。どっちがいいってもんじゃないのだが。ただ、どっちもいるのが社会なのであるから、どっちかの論理だけで動くってのが困るということだ。「好きな事を仕事にできる人なんてめったにいないんですよ」という話だったが、考えてみると私は好きな事を仕事にしている。ありがたいことだと思った。高校生対象なのに、なんだか励まされた感じだった。
by kienlen | 2007-07-19 18:33 | 仕事関係 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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