謎だらけの結婚等に関する意識調査レポート

中央紙の地方版に県の意識調査についてのレポートが載っていた。テーマは結婚や少子化、子育てなどの意識調査だそうだ。新聞記事だから何をピックアップするかは記者次第というところだが、「晩婚化が進み結婚しない人が増えている理由」を尋ねたら「仕事を持つ女性が増えて女性の経済力が向上した」から、と答えた人が42.8%もいるというのが面白かった。しかも回答者は20歳以上50歳未満という年齢層で、民主主義とか男女平等の建前が相当に浸透した中で大きくなった人達である。県の調査だから、つまりここらへんの人達ってことになるが、そんなに経済力を持つ女性が多いようにも見えないのがまず不思議その①。仕事があったところで「経済力あります」って胸張っていえる人ってそう多くないように感じる。それから、女性の経済力と非婚の相関関係はどこまであるのかが疑問その②。まず男性から見たら女性に経済力あった方がいいに決まっていると思うけど、そうじゃない人もいるんだろうか。タイ人の男で妻に経済力ない方がいいって答える人って例外だと思う。日本的思考は知らないが。

もしそうであれば女性自身が、経済力を持ってしまって結婚しなくなったと思っているってことだろうか。まあ、私の親はそれを危惧していたのは覚えている。「手に職つけたら結婚しなくなるから良くない」ってはっきり言ってたもんな、おかげでこんなに苦労しているじゃないか、責任取れ!なんて余談はともかく、もしそうだとすると納得できない。だって女性に経済力があれば相手に経済力求めなくていいから選択肢は広がるでしょうに。と、このような方向に考察を進めると、やはり山田昌弘先生の分析の正しさに行き着く。女性は相変わらず相手に経済力を求め、男性は相変わらず自分に経済力を求め、となると雇用状況が変化し男性だからって経済的安定が保障されない中で結婚できない人が増えているわけだって説。それを見事に実証している意識調査ではないか。すると考え方を変えれば簡単とも言える。そもそも1人の収入が少ないなら2人で暮らした方が合理的である。ルームシェアしかり、食費だって2人だから2倍になるってことは家で食べる場合はまずない。つまり女性の経済力と非婚を結びつける理屈は合理的にはないのだろうが、ここが「意識」の不思議なのである。何かの価値観が社会の底にうごめいているわけだ。あとは、そもそもこの質問回答の文章。記事中の「」が引用だとしたらだが、私だったらこんな文面見ただけでゲッと思う。これに単純に答えを記入できる人が多いとしたらそれこそ困りものであり、この調査項目自体が検討されるべきなのだ。一体どういう調査なのか実物を見つけに県庁に行って来るか。ただしよほど時間があったらだけど。
by kienlen | 2007-07-07 19:57 | 社会的話題 | Comments(0)

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