忘却と怒りの徒と化した朝

朝夫がトイレで吐いている音が聞こえた。小さい家なので何もかも聞こえる。息子がいつも歌を口ずさんでいるのも聞こえる。娘が「兄ちゃんがいつも歌ってるから私も覚えちゃう」と言っている。飲みすぎで吐くのは分かるが、夫は基本的には飲まない。どうしたのかと思ったら「食べ過ぎ」と言う。赤ん坊が食べ過ぎで吐くのは分かるけど、大の大人である。「どっか悪いんじゃないの」と言うと「食べ過ぎ」と言うだけだ。「だいたい遅くまで店やってそれから遊びに行って食べて、ろくに家に帰らずの生活が体にいいわけない。自分の店なんだから閉店時刻を守ったり早めたり休みを増やすとかすればいい。健康を害する方が仕事をしない害より大きい!」と怒鳴ってしまったが何の反応もない。この家では誰も私に反応しないという取り決めがあるようにも見える。彼はそれから娘を連れて田植えに行った。

実は私も行きたいと思っていたのだが、今朝は息子が朝からどこかに行ったままで気がかり。「全く一体どこに行ったのかな、ほんとイヤになる」とブツブツ言っていたら、田植えから戻った娘が「兄ちゃん、制服着て行ったよ」と言う。それで思い出した。今日は授業参観とPTA総会で登校日だったのだ。昨夜言われていたのに忘れていた。携帯に何度も電話したが出ないので怒りが頂点に達していたが、怒ってソンした。それから「パパが22年ぶりの田植えって言ってたよ」と娘。「楽しそうだった?」と聞くと「楽しいって言ってた」とのこと。田んぼの持ち主が指導に来てくれたそうだが、それでタイの植え方と日本の植え方が違うと娘は感じたらしい。とりあえず夫は元気なようであった。「パパねえ、ワラビ食べ過ぎたんだって」「えーワラビなんて自分で料理できないでしょ。でもワラビ食べ過ぎると吐くかもねえ」「ほら、あの毛虫みたいなヤツだよ」「ああ、コゴミ?」「そうそう、コゴミ食べ過ぎ」。あれを大量に食べると確かに吐くかもって気がした。
by kienlen | 2007-05-19 13:23 | 家族と子供の話題 | Comments(0)

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