日本国籍とタイ国籍とどっちが有利か
2007年 05月 02日
午前中に1件取材して、正午からのお葬式出席まで少し時間があったので黒づくめのまま本屋に入り5冊買ってお葬式へ。それから友人とランチを食べながらゆっくりしてから、一旦帰宅して真っ黒から一部黒に着替えて、自転車から車に乗り換えて、生活指導員という名の役割で高校へ行く。昨年に引き続き、タイから来日していきなり日本の高校生になったはいいが、なかなか勉強についていくのは難しい2人の高校3年生と一緒に1時間現代社会の教科書を読む、という予定だった。話す分の日本語は上達しているし、若者言葉は私よりも得意だが、教科書に向かったとたんに、とにかく片っ端から漢字も意味も分からない。「燃料」「石油」「石炭」「消費量」「生産国」「摩擦」「先進国」等々。それに高校の教科書ともなると文章の構成も複雑だし、比喩もある。それで前回進んだのは半ページくらい。で、続きをやり始めたところ、もう20歳になろうとするひとりが、国籍の話題をもちだした。
つまり日本国籍にするかタイ国籍のままでいるか、どっちが有利だろうかという話しである。日本人の義父は日本国籍がいいに決まっていると言うだけでお話しにならない、という。その年代の人にしたら当然の反応。日本は先進国でタイは後進国だから、なんで迷うことがあるかってなところだ。しかしこの彼女はなかなか賢くて現実的である。「日本って会社作ったりするのタイより大変だよね」というから「一概に比べられないけど管理は厳しいからごまかしとか逃げ道はタイより少ないと思うよ」と言う。彼女は義父の給料明細を見て、天引き分が多いのに驚いている。国民年金制度も皆保険制度も整備途中のタイでは考えられないこと。「自分で払った分は必ずもらえるんですか」と聞くがこれもビミョーじゃないか。少子高齢化で若年層の負担は大きくなるばかりだし、破綻するって説も信憑性あるし。そして彼女は観光業が希望だ。だったらカンボジアやミャンマーという潜在力を持つ国と接しているタイは有利かもしれないし、そもそもタイでガイドになるにはタイ国籍が必要だよ、と言うと「ええええ」とびっくりしていた。生活指導員という名にふさわしい1時間だった。
つまり日本国籍にするかタイ国籍のままでいるか、どっちが有利だろうかという話しである。日本人の義父は日本国籍がいいに決まっていると言うだけでお話しにならない、という。その年代の人にしたら当然の反応。日本は先進国でタイは後進国だから、なんで迷うことがあるかってなところだ。しかしこの彼女はなかなか賢くて現実的である。「日本って会社作ったりするのタイより大変だよね」というから「一概に比べられないけど管理は厳しいからごまかしとか逃げ道はタイより少ないと思うよ」と言う。彼女は義父の給料明細を見て、天引き分が多いのに驚いている。国民年金制度も皆保険制度も整備途中のタイでは考えられないこと。「自分で払った分は必ずもらえるんですか」と聞くがこれもビミョーじゃないか。少子高齢化で若年層の負担は大きくなるばかりだし、破綻するって説も信憑性あるし。そして彼女は観光業が希望だ。だったらカンボジアやミャンマーという潜在力を持つ国と接しているタイは有利かもしれないし、そもそもタイでガイドになるにはタイ国籍が必要だよ、と言うと「ええええ」とびっくりしていた。生活指導員という名にふさわしい1時間だった。
by kienlen
| 2007-05-02 21:58
| タイ人・外国人
|
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