結構注文があったけどこなしていた夫

火曜日は私の店番の日。でもコックさんがいないから夫がコックとして出た。火曜日によく来てくれる私の友達と、夫目当てのタイ人達の両方があって賑やかだった。夫の料理は私は他のどのコックさんのより好きなので味で心配はしていないが、スピードなんかはどうなんだろうかと思ったら問題なかった。彼は子供の時から料理を作っていた。本物のタイの田舎の村なので水道はないしガスはないし、電気が通ったのも彼がかなり大きくなってからだ。だから庭で薪を炊いて主にお父さんが料理していて、それを見て育って作ってという具合だ。思い出深いのは、2人で村に実家を訪ねた時に、彼は市場で牛だから豚だかの油を買って行って家に着くなり油を溶かして料理を始めた事だった。もちろん家でも当たり前に料理はしていた。日本に来て、失業したり体調を崩したりの時に、この料理の腕を活かした方がいいんじゃないかと思った。タイ料理はあちこち食べ歩いたが美味しいと思うことが少なかったからってこともある。それで一時帰国してバンコクの有名ホテルが経営する料理学校を修了してきた。

かといって自分で店をやるのは私は嫌だった。商売なんてやったことないし、分からないし、リスキーじゃないか。それで彼も既存店で仕事を探そうと思ったのだが、条件がメチャクチャなのである。昼前から翌日の朝方まで働いて10万円だか15万円だか。そもそも体がもつわけがない。子供も小さかったし、私だって困る。そんなこんなで自分でやることになった、ようである。多分、これは移民の定着として典型的なパターンかもしれない。小さな商売しかできることがない。ただどうしても避けたかったのは、タイ人ばかりが集まる店になることだ。タイ料理は私自身が大好きなので、日本でももっともっと当たり前に普及していいものだと思っているから、日常的に来ても飽きずにリーズナブルに食べられるのがいい。夫の料理はあっさり目なのでタイ人には物足りないのだ、と彼自身が言っている。今日も注文を通すたびに「タイ人か日本人か」と聞いていた。厨房のお手伝いをしてくれる人が見つかったから、店を回していくことはできると思われる。とはいえ、明日、というかもう今日になったが、グループの予約があるので私もお手伝いに行く。
by kienlen | 2007-04-18 00:23 | タイの事と料理 | Comments(0)

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