テレビ番組の一部分翻訳という仕事

今日は午後に面白い仕事が入っていた。テレビ局に勤める友人から打診があったもので「番組のタイ語の部分を翻訳してほしい」というもの。内容をきくと、タイの女性受刑者と日本人女性がボクシングで闘って、受刑者が勝つと刑期を軽くするというもので、そういえば新聞にも載っていたし、ネットでも見たような気がする。多分ちょっとだけだとは思うが、こういう仕事がとっても難しいことは経験上想像がつく。まずは録音状態。ざわざわした雰囲気の中で誰かが話しているのを聞き取るのは母語でも簡単じゃない。それから、今回のように編集してあるものが送られてくる場合は、断片的な場面である可能性が高く、文脈が分からないと理解できない不安がある。つまりその程度の語学力って意味もあるが。それと面と向かって話す場合は、相手が外国人用の表現をするに違いないことは、自分が外国人と日本語を話す時にはなるべく分かりやすく話すことを考えても予想できる。でもテレビが表現に気を遣ってくれるわけない。タイ人が日本のテレビ番組を見ていて説明を求めてくることはたまにあるが、テレビの話し言葉ってやっかいなのだと、よく感じている。

やっぱタイ人の方が間違いない。こういう時は身近に該当者がいるのは便利で、夫に行ってもらうことにした。しかし私も暇だし様子見たいから付いて行った。出だしから音悪い。彼も何度か聞きなおしたり、言葉を落として後から気付いたりしている。私がいなければ直接日本語でやるところだし「口だしするな」と言われていたが、結局彼が言い直し→私が日本語で記者に伝える、という方法になった。オフィシャルな場じゃないから楽なものだ。しかし、ラジオだとテレビより分かりやすいのはなんでかな、と思って気付いた。言葉だけで理解させるのと、表情や周囲の状況が見えたりパフォーマンスもあり得るのとでは違うってことに。映像があると言葉足らずでもいいんだ、なんて当然だが。結局たった30分くらいしかかからなかった。これから面白くなりそう、ってところでおしまい。さらにこれを編集して放映されるのは数分だけってことだ。「こういう仕事面白い」と夫。タイの番組を全部訳すなんてのがこないもんだろうか。
by kienlen | 2007-04-06 18:22 | 言葉 | Comments(0)

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