『タイ語の基礎』を読みながら

いつの間にか4月になっていた。自宅の庭のアンズの蕾が膨らみ、よその庭の梅は満開になっている。今日も昨日に続いてずっと家にいた。もっとも飲食だけは外出している。さすがに今日はもう睡眠を必要としなくて主に『タイ語の基礎』という本を見たり、書いたりしていた。タイ語は、旅行会話や実用会話はたくさん出ていて、小さな書店でも今は見かけるくらいになったが、文法の本はそんなにないように思う。これはだから結構貴重で、文法的にちゃんと解説してくれているので面白い。まず最初は発音と文字の解説がある。次から文法。タイ語文法の特徴としてあがっているのは次だ。語形変化がないこと。だから要素と要素の結びつきがひじょうに大事になること。そして「コンテクストや一般的知識に依存する度合いの高い言語です」とある。語形の変化がないということは、現在形とか過去形とか未来形という変化がないから、覚えるのにとってもありがたい言葉だ。日本語なんで現在形を覚えたところで、会話における実用性という意味では使い道があんまりない。その点タイ語は単語を1個覚えると活躍の場が広い。

これはとっつきやすい。だから大人になってから覚えるのにはいいですよ、と人に勧めている。ただし、良い事ばかりじゃないと思うのは、状況を知らないと分かりにくいのである。この間の裁判の傍聴でもそれを感じる場面があった。タイ人の証人が「จับ จับ(ジャップ ジャップ)という声が聞こえた」と言った。自分だったらどう訳すかなと思いながらずっと傍聴していたから、通訳が「捕まえた 捕まえた」と訳した時に、ホホウと思った。私は心の中で「捕まえて 捕まえて」とばかり理解していたのだ。だから完了だったのには違和感を抱いたが、しかし、そういえば間違いではないのかも、と思うようになった。私が誤解か。で、自分はなぜ完了だと思ったのだろうか、と考えた。ひとつには、もし行為を終えていたら完了や過去を示す語をつけるのが自然じゃないかと思ったからだが、しかしこれだと逆に考えると依頼なら依頼の語をつけてもいいのについてない。ううむ、分からない。あと、私の判断において決定的なのは、それまでの流れである。ここでは依頼だろうな、と直感的に思ってしまったわけだ。なんだか気になって、夫に聞いてみた。「2回繰り返すのは頼んでいるから」と言う。それは知らなかった、本当かな、疑わしい。この文法書が、繰り返しの用法としてこれを解説してくれているかというと、ざっと見た限りでは見当たらない。過去現在未来についても簡単に済ませている。この先が知りたい。
by kienlen | 2007-04-01 22:53 | 言葉 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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