図書館で調べものしていて脱線状態

本格的に雪が積もっていて驚いた。この冬はほとんど出番なしだった完全防寒ブーツを履いて歩いて図書館に行った。ちょっとした調べものをするために。調べる対象はこの県の教育について。何でも読んでいるとそれなりに面白いから始めのうちは知らないことだらけだ、興味深々って感じだったのだが、途中からうんざりしてきた。旧制中学だか旧制高校だか何だか知らないが、ことごとく男の世界であり、なぜそうであるかについて省みるような記述はまさに皆無の皆無で、歴史の記述そのものを批判するフェミニストになって机の上で演説ぶちたくなった。当時の高等教育を受けた男性の面々は誰もかれもが偉そうである、ように描かれている。一体誰のおかげなんだ、という内省的態度は、全然描かれていない。それでその件に関してどういう貢献したんだ、というのもない。この単純さに吐気がしてきたが、公共の場である図書館でそうするわけにいかないので、数冊借りて家に持ち帰った。

そしたら、もろさわようこと熊井啓と地元の大学の先生による、この県の教育についての鼎談が、古い雑誌に掲載されていた。ここでやっと教育界の男尊女卑に言及されていた。「だから教育県なんてマユツバだと思っている」ともろさわようこ。そうだ、がんばれ。熊井啓の母親は当時としてはエリートの道を歩んだ高校教師だったが、そのエリートにしていかに差別的な扱いであったかを、熊井さんが説明していた。産休が取りにくかったことを差して「僕は生まれる前から差別されていたんです」とも。マズイ、調べものの目的はこんなことではない。こんな方向に行ってしまうと仕事にならないから引き返さないと。しかし、そういえば、この間の息子の中学の卒業記念食事会の時も同じテーブルの母親達が気になる雑談をしていた。卒業学年に1人だけ女性の担任がいるのだが、その先生が壇上で挨拶している時に「女の先生じゃあ、大変よねえ」って。意味を確認したわけじゃないが、ウチの子は女の先生じゃなくて良かったって気配が濃厚に感じられた。根は深そうだ。
Commented by jun at 2007-03-13 09:04 x
男尊女卑に官尊民卑。男の私でも腹立つことも多いです。
我が家は「地震、カミサン、家事=オヤジ」という、女尊男卑というか平等というか。
さて、週末は池袋で「日本民際交流センター」のボランティアの方の話を聞きました。タイとラオスについてです。40年前から世界の格差に取り組んで身を投じている大学の先輩ですが、「国際」でなく「民際」というあり方に共鳴した一日でした。
Commented by kienlen at 2007-03-13 10:09
民際交流センターの代表の方やスタッフの方とはタイで会ったことがありますよ。なかなかやり手そうで日本のボランティア団体としては先駆的なタイプだと思いました。タイのプロジェクトは今も順調なんでしょうか。タイだと支援先としてマスコミが取り上げてくれないとおっしゃっていたことが記憶にあります。
by kienlen | 2007-03-12 22:23 | 男と女 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
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