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読めない観れないヤケクソ的状況下

本を読んでいる時間がない。来月からは暇で読書できるものと思われるが、今はしょうがないから風呂の中の雑誌で我慢。佐藤優が連載している「ナショナリズムという病理」が面白い。短いから分かりやすい。今読んだもののタイトルは「私の護憲論」。憲法を巡ってはいろんな論議がなされているけど、今までで初めて知った角度からの論考で面白かった。こういうことだ。いつものように自分の立場を明らかにすることから始まる。護憲である、それも文言をひと言もいじらないという硬直した護憲論に立つ←提示されているどの護憲論も国体を毀損する可能性があるから→だったら今の憲法維持の方がマシ→究極的には成文憲法廃止が望ましい→憲法9条と日米安保はパッケージであるが、国際社会のゲームのルールと見た場合にこれを「欺瞞」とするか「結構なことだ」とするかは論者の趣味の問題→筆者は後者→護憲とは現行憲法を形成する国体を擁護することである→国体とは天皇により権威を担保し、国権を権威と権力に区分する日本の伝統である。

憲法論議で念頭におくべきは国体の基本である共和制か君主制かという基本問題だが、憲法9条の保全を主張する論者の大多数は共和制志向と思われる→仮に憲法改正して正規軍を保持し交戦権を確保した場合、誰が宣戦布告するか→天皇が国事行為として行うことになる→敗戦の場合に追及されるのは論理必然である→この論理連関を断つために交戦権は否認しておいた方がいい。この後、日本の共同体理念にいくのだが、それはそれで、ナルホドと思ってしまう。ナルホドと思っていいのかい、と思うが、これに対する反論はどういうものがあるんだろうか。教えて欲しい感じ。あと数日が山なだけだ。読みかけているのは『現代社会と法』→『法とは何か』が面白かったから読んでいるけど、これはちょっと今いち。『宗教vs国家』→読みやすく面白い。観たい映画もいくつかある。それでも僕はやっていない、バブルへGO、愛の流刑地…他。
Commented by jun at 2007-02-24 00:46 x
最後の愛ルケの作者、渡辺淳一は人気とは逆に、悪い奴のようです。対談した方に聞いたのですが、やはりといった感じです。でもこういう人が人気なのも分かります。以前、中野翠さんが「ただのエロオヤジ」と氏について書いたことが逆鱗に「触れ、一時干されたそうです。
天皇も怪しいですが。
by kienlen | 2007-02-22 23:19 | 読み物類 | Comments(1)

信州で読んだり書いたりタイに住んだり戻ったり旅したり


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