ヒトは何を最優先するのか

誰か初対面の人と会うと「この人にいいヒトいない?」というフレーズを実によく聞く。当人がギラギラした感じで身を乗り出して言うんじゃなくて、隣にいる人が言うのが特徴であり共通点で、当事者は品良くたたずんでいる。どっちかというと男性の方が多いような印象を受ける。一方では3回結婚して、さらに次の女性のところにころがりこんでいる男もいる。で、何度も結婚している男の条件が良くて、そうでない男が逆かというと、もちろんそんな事はない。それからかなり多いのが、結婚している者同士のお付き合いで、私は内心で「ふうむ、こんなに多いのか」と長年感じていたが黙っていたら、つい最近若い友人が「フリンって多いんですね。職場でもたくさんいますよ」と声をひそめていた。声をひそめるあたりが、おばさんと友人でいられる要因でもある、多分。「やっぱりねえ」と私も声をひそめた。今さらじゃないとはいえ、性的状況の格差社会も進行しているように思われる。こういう分野について分析するのはあまり得意じゃないが、ヒトが何にのめりこむかは、どれも並列であると思う。仕事だったり、恋愛だったり、勉強だったり、子供だったり、料理だったり、旅行だったり、ダイエットだったり、健康食品であったり…という感じで。

これらは社会的産物だから、幻想ともいえるだろうけど、本能の部分はそうとばかりも言えそうにない。先日、バンコク時代からの友人Yと元タイのお坊さんTさんと私とで話している時に、タイのお坊さんの禁止事項のオナニーの話になった。「辛くないですか」とY。「これは慣れます」とTさん。「どうやら、アッチから出さないでいるとおしっこと一緒に出るからオナニーしなくても体は大丈夫なようです」と説明。「ホホウ」とYと私。「じゃあ、慣れないのは何ですか」と私が聞くと「食事ですね。これは最後までダメでした。空腹は辛いです」。ちょっと解説すると、タイのお坊さんは正午までしか食事はできないのだ。やはり、性欲より生存のための欲求が優先されるようにできているのか、となると、ヒトって個体の欲求が先で性欲減退して社会滅びる…、というフローチャートを描きながら会話は進む。「それと、食事しないからオナニーする元気もなくなります」ということなのだ。そして声をひそめて「長年お坊さんをしている人はもうできないと思いますよ」。「それって、た、た、立たなくなるってことですか」「ううん、というか、もう平気になるんじゃないですか」。勉強になった。Tさんは、毎晩飲んでいたお酒を飲めないのも心配だったそうだが、これは「すぐ慣れます」。「じゃあ煙草は?」と私。煙草は禁止事項に入っていないから、仮に、という意味。「煙草は無理かもしれないですねえ」。勉強になる。こんな感じで長時間話していた。
by kienlen | 2007-02-15 11:14 | 男と女 | Comments(0)

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