日本語ってお上品だ

うっかりしていたらまた日付が変わっていた。さすがにこれ以上延ばせないのがあってやっていた。畑違いのこともやらないと食べていけないのでやっているけど、一応本職はあって、本末転倒それが後回しになっていた。昨日は、タイ人高校生の支援に行っている高校の校長先生から呼ばれた。来年も予算が出るということだろう、続けてお願いできるかという打診だったので引き受ける。都合のつかない時はキャンセルできる、という条件でいいということだからとっても助かる。そうでないと定期的な現場仕事を入れるのはイザという場合にやっかいなことになる。それにこの仕事は結構面白い。なんというか、隙間というか。日本語指導というのでもないし、もちろん教科指導でもない。私は教師でもないし、日本語教師のプロでもないから、どっちかだったら僭越であるのだが、何をしているかというと、歴史の教科書を、中身を教えるのではなくて文章を読み解くという作業なのである。彼女たち、話すのは随分と上手になったが漢字はまだまだだし、高校の教科書の言い回しにはついていけないでいる。それで、こういう方法を試してみようということになった。

タイ語はなるべく使わないけど、知らないよりは便利だ。文脈で意味が変化しない固有名詞なんかはタイ語で言ったほうが手っ取り早い。抽象度の高い言葉は、ものによっては容易な言葉で言い換えたり説明したり、ものによってはタイ語を使ったり、ものによっては辞書を引く。すると当然2つ、3つと並んでいるのを読むから、この場合はそれだし、こっちの場合はそっちという具合に説明してみる。少しタイ語を知っていると、これはタイ語の言い回しと似ているから分かりやすいし、これは分かりにくいだろうな、というのがなんとなく想像できるから、そんな説明もする。1時間だからあっという間だが、時々は脱線もする。今日は「先生、ตอแหล(トーレー)って日本語で何ですか」と聞かれた。こういう時はたいていが罵倒語とその類似品であることが多い。私は苦手、ほとんど何も知らないのだが、タイ語は罵倒語が豊富であるということだけは知っている。面白がってタイ語の綴りを言うので黒板に書くと、もっと面白がる。「ウチで辞書で調べてくる」と約束しておしまいにする。引いてみた。「女性が嘘つきであることを罵る語」と書いてある。こういう時、自分の語彙の貧弱さを内心で罵る。なんて説明したらいいんだ。
by kienlen | 2007-01-25 02:03 | 言葉 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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