1枚のチラシの大きな効力

今朝はなぜか気分がいい。寒くないせいかもしれない。仕事に関して先が見えてきたせいかもしれない。でも本格的に気分が滅入るのは仕事がなくなった後だから、何もしなくてもまた落ち込むのだ、しかもごく近いうちに。だから気分のいいまま今日の分の仕事に取り掛かるべきだったのに、ふと昨夜を思い出してしまった。市報に折り込まれて届けられたチラシ。「青少年健全育成だより」というもの。こうして怒りのエネルギーの使い道を探すほどエネルギーが余っているわけでもないのに、これも一種の依存かもしれないと、よく思う。それにしても、こういう怒りの処理はしにくい。昨日も友人とランチしている時に、そんな話がでた。内閣府のイベントの現地実施機関として司会役まで務めた彼女は、民間人の一般常識的にはホスト役であるはずの国の役人達が何もせずにお客さん気取りで、官々接待ならぬお互いを「~様」付きで呼び合い、そういう習慣をイベント請負のコンサルがそのまま文字化して司会進行のシナリオを作って彼女に渡したそうだ。それ以上説明してもらわずとも様子が手に取るように浮かんできて食事がまずくなる。「もう、あれをヘンって感じる自分がおかしいのかと思った。笑えるよね」と彼女は言うのだが、笑えない。確定申告近くなると、理由があって庶民の税金が上がるのは許せるが、そういうところに流れていると思うと、ほんとに気分が悪いのである。

結局「こういう事を言う場がないでしょ、どうしたらいいんだろう」で行き詰るのだ。しかしこういう細部に大きな問題は宿っているのだし、この細部なら私達も見る機会が多いわけだから、細部を集めて全体像をモザイク画のように作ることはできるのだと思ったりもする。モザイク職人さんが分担し合わないとね、というところまで話は進まず別れた。まあ、そんな職人さんは蹴散らかされる世の中だから、引きこもりたくなっても無理がない、と自己肯定。以上は余談だが、このチラシは定期的に入ってきて、毎度呆れている。「お父さん、お母さんへ」と題して6か条並んでいる。すべて疑問文。疑問文を並べるのは自分が責任を取らないですむいい方法である。あとは勝手に考えて下さい、あ、その考えはあなたのものでボク達押し付けてませんよ、という背後の意図が見え見え。「子供達へ」の5か条の最後は「家庭環境以上の事を望んでいませんか」で、素直な私は「そうだ、私のような出自、ウチの子のような出自の人間は質素にひっそり生きるしかないんだ、教えてくれてありがとう」と納得しかけて裏切られるのは、親と子の「解決」として真っ先に上がっているのが「夢と希望を語り合える家族」!!!夢語っていいんですか、家庭環境以上の夢を…。こういうのはダブルバインドメッセージといって、ナントカ療法的には、人の心を病ませる二重構造になっていることは初心者でも知っていることだ。こうして日本国民みんな心の病を得て国力低下して、そこで一発奮起逆転狙い、だけは勘弁して欲しい。
by kienlen | 2007-01-19 11:12 | 地域 | Comments(0)

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