午前と午後に客人各1名

今日はかなり進めなくてはいけない日だったのだが、午前中に、めったに会わない友人から電話があってランチに誘われた。こういう時、いつもだと自分に無理をかけることを覚悟で断らない方だが、実は昨夜はそれどころじゃないと1人断った。今日も「会いたいけど厳しいなあ」と言ったら「あら、どうせご飯は食べるでしょう」と言う。私も他人にはいつもこういう言い方をしている。それでともかく家に来ることになった。世の中おかしいわよねえ。防衛庁が防衛省になって、さらに共謀罪でしょう、悲観的になっちゃうわよねえ、私達なんかすぐ非国民って言われそうじゃない、不気味よねえ、気持ち悪いわよねえ、あんなに不祥事が報道されてもみんなおとなしく支持しているし、なんか、ヘンよねええ、一体これからどうなっちゃうの、かといって個人で何したらいいか分からないでしょう、せめて孤独にならないようにたまに会いましょうねえ、なんて話していたら仕事の事なんか忘れそうになって時間を食った。付近の店に食事に行った後は、彼女も元は同業で状況が分かるから帰って行った。思い出して立ち寄ってくれる人がいるのはありがたいことであると感涙にむせんでいる暇はなく続ける。

午後は、昨日から予約の来客があった。仕事の関係で1度あったことがあるだけの大工さんだがとても印象に残っている。それだけの関係なのに訪ねてくれるのは、これまた嬉しい。自分なりの哲学がある上で柔軟で腕のいい職人さんというのは、私が最も尊敬する部類に入るが、そういう人。一体何の用事かと思ったら、美味しいどら焼き持参で挨拶だった。好きな仕事をして人生楽しいが、刺激が欲しい、向上心のある人が周囲にいないので物足りない、という。本日の2人もそうだし、昨日会った人もそうだし、その前もそうだし、状況や心情的に共感を覚えるのは、やはり自営業者ということになってしまう。業種は異なってもどこか共有できる線はある。建築職人の技術力の衰退ぶりに危機感を表明していた。その上深刻なのが外材不足。「環境問題からですか」と聞いたら「いや、中国が買い占めてこっちに回ってこないし価格は高騰するし」と言う。エネルギーや水や食糧問題では、この手の話は聞きかじっていたが、なるほど木材だってそうなんだ。思わず、カナダ産の床材が古くなった時に張替えできるんだろうかと足下を見てしまった。雑談ながら結構長話になった。自分の酸素不足を見つめずして水面の輝きを水中から語るような話じゃないのが快い。明るい未来を描いている人はいないけど、それでもちょっとした鉤をひとりひとりが摑んでいるってことが大事なんじゃないかと思ったりした。
by kienlen | 2007-01-13 18:00 | 仕事関係 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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