何でも褒める習慣に注意

友だちのブログを見ていたら、要約するとこういうのがあった。勤務先の清掃担当の男性がよく洋服を褒める→女性から褒められることはあっても職場の男性から褒められたことはない→でも褒められるって気分がいいもんだ、と、まあ、こんな内容。ひとりでニンマリした。あんな大量の従業員がいる職場で、それも男性が圧倒的に多そうな職場で、誰も彼女の装いに言及しないとは…。タイだったらあり得ないと思った。形式的な挨拶よりは「今日はきれいだね」とか「今日の服は似あうね」で朝は始まる。東洋のラテンと言われるだけのことはあって、とにかく人を見たら褒めるのが身についているようだ。まるで全員が化粧品の営業担当者のような国。それで埋没してしまう人もいるのだが、私も、もっと若かったら、もしも容姿が少しでも良かったら危ないよな、と感じることはしょっちゅうあった。

この間の来タイの時もこんな事があった。空港から乗り合わせることになった若い男性とタクシーの中で話していた時。「僕、日本企業で働いているけど、オネエサンみたいにタイ語の上手な日本人いませんよ」「そんな事ないでしょ、企業の駐在員だったら会社でタイ語の勉強の経費みてくれるから有利じゃない」「ホント、お上手。…ところでお名前は?」「××です。でも、タイの名前があるといいのにね…」「じゃあ、僕がつけてあげる」「お願い」「……ムエイはどうですか」「どういう意味?」「…中国人でもない、韓国人でもない、日本人でもない、その…オネエサンみたいなかわいい人のことですよ」。国を挙げてサービス産業に徹したら成功するかも。タイ語で甘言は日本語と似てปากหวานパーク・ワーン=口が甘い。プーケットにある娯楽施設に行った時「日本人の女性って、ちょっとお世辞を言うとその気になってプレゼントとか送ってくるんですよね」と言っていた。これって、褒められて育った若い年代なら免疫あるから心配には及ばないと思うが、自分の年代なんかキケン域にいると思う。で、自分がどうかというと、幸か不幸か、夫から褒められたことはない。それで彼は正直なのだと思った。でも、そんな彼でも私以外に対してはニコニコして「相変わらずきれいだねえ」「その服いいねえ」と、いつも言っていた。まるで女性を見た時の条件反射のようだ。長期的見地に立った場合はともかく、その一瞬を気分良く過ごすためのお世辞は、単純に楽しいと思うが、これが日常だとつまんなくなるから、勝手なもの。ということは、日本に住んで外国に旅行して気分良くなるのが最も合理的かも。
by kienlen | 2007-01-06 01:06 | タイの事と料理 | Comments(0)

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