バンコクの横断歩道

夫が日本に来て強い印象を受けたのは、人が横断歩道を渡っていると車が待っている、ということだった。そして「このまま横断歩道の上にいたらどうなるんだろう」と不思議そうだった。この感想の謎はバンコクの道路を歩けばすぐに解ける。私が住んでいた頃、歩行者用信号のついた横断歩道はなかったし、ひたすら車優先、警察も車を流すだけが役目なので横断する人というのは、その流れをじゃまする存在でしかない。今回、バンコクでもチェンマイでも、横断歩道に歩行者用の信号がついているのをたまに見かけた。歩行者用の大きなボタンがあって、そこを押すとじきに車用が赤になって、人が歩くサインの青信号が点く…ところまではいい。車はしばらく信号を無視し続けるからそれを待って渡り始めると、もう時間が切れそうになっている上に、車やバイクは人の合い間を縫って相変わらず走り続ける。人用は大きな数字で残り時間が表示されて急がされる。そしてアッいう間に時間切れ。

つまり、これだったら歩行者用なんてない方がマシとも言える。あると頼るし、車は赤信号で止まるものだと思っている人には、特に誤解の可能性が高い。これは日本の指導で付けたものだろうか。まあ、チェンマイはあった方がいい。バンコクは渋滞で完全に車が止まる時がくるから待っていればいずれ渡れるが、チェンマイはひっきりなしに車とバイクが走っているので、信号の援助はこういうものであると覚悟している分には意義がある。進歩しているような、核心は変化していないような。本日は、今回の件の中心であるMの働いていた会社へ報告に行く。電話したら、私を除いた全員が体調を崩して寝込んでいたということ。あのスケジュールで言葉も通じない場所で、あれだけの人に囲まれていたんだから無理もない。それから、あの新空港の利用しにくさにも閉口だったようだ。同感。
by kienlen | 2006-12-18 11:22 | タイの事と料理 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー