こんなに苦しいとは、情けない…

こういう精神状態になったことは前にもある。タイから戻ってから半年ほど後だと思うが、用事でタイへ行って再度帰国した時と同じ症状だ。自分の足場がどこにもない。目の前にここの景色、木もビルも見えるという意識はあるのだが、それは目がそう勝手に認識しているだけであって、自分がここにいるという実感には欠ける。ちょうどそんな時に雑誌の特集で「異文化間カウンセリング」というのを見つけて迷わずに買った。それが何かの効果をもたらしたわけじゃないが、カウンセリングを受けたら楽になるだろうか、とぼんやり思った。タイにいる時に、子供がバイリンガルになったらいいなあと思って、幼稚園や学校の事で模索していた時に、両親が日本人でタイ生まれでインターナショナルスクール(英語)に通っていた友人-つまり私にとっては羨ましい境遇で多言語を自在に繰る-が、私のそういう希望に否定的な態度だった。アイデンティティが失われる、というような意味だったと思う。彼はその後、交通事故であっけなく死んだ。

私がタイに行ったのは、成人年齢を大きく越した後で、日本人としてのアイデンティティが確立されていたからその喪失に見舞われるとは思っていなかった。ここでの日本人という表現に特に深い意味はなくて、つまりは自明のアイデンティティを無意識のうちに身につけていた、と自分なりに思っていたということである。タイにいる間も特にそれで悩んだことはない。しかし意外な誤算を日本に戻ってから味わうことになるとは…。しかも当時より格段に歳を重ねている。老後の心配をして、それなりに準備をしているべき年齢なのだ、これから何をするかよりは、これまで何をしてきたかに意義を見出すべき年齢なはずなのに、情けない…。覚悟とか開き直りが足りない。親がこれじゃあ、子供も悩むかも。時間が解決してくれることを願って休息を続けよう。何もかも泡沫ってことで。こんな事を書くつもりじゃなくて、タイの写真をアップするつもりだったのに、重たすぎて拒否されて、軽くする方法が分からず、こんなことになった。それにしてもマズイ。
by kienlen | 2006-12-18 00:00 | その他雑感 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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