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空港の待合室にて

空港のラウンジ内にて。タイ時間は夜の10時21分だ。今日は11時半から知人とランチの約束をしてあった。予定はそれ1件のみ。ワレンとバンコクでも会おうということになっていたが何度電話しても連絡が取れず。番号の記帳ミスかもしれない。それで、午前中はもうひとつの銀行に行くことにした。帰国直前まで暮らしていたいた近くの支店で作ったままになっている通帳の記帳。地下鉄で一駅なので簡単で、今回初めて経験したが、これはやはり便利である。暮らしていた頃に普通に通っていたホテルの前の道を抜けようとしたら、警備員に止められてしまった。なんだか厳しくなっているな。それで大回りして道を歩いて銀行へ。昨日の銀行は若い男性だったが、今日は高級なシルクのスーツを着た年配の女性。わずかな金額であるが別々のをひとつにまとめたいと思っていたらそう提案してくれたので即お願いする。ところがしかめ面したきり全然はかどらない。そのうちに「この間の研修でやらなかったから分からない」とか電話している。待たせて申し訳ないとお茶も運んでくれた。昨日も午前中ずっと快適な銀行内で過ごしたが、今日もそうなりそうな気配だ。

ちょうどいいから住んでいた家のあたりを散歩することにして一旦出る。少々郊外ではあるが、地下鉄駅まで歩けるので随分と交通の便は良くなったし、それに街中のような喧騒はなくて、のどかな雰囲気だった。長屋が続くバンコクの庶民の典型的な団地内なのだが、どこの通りに住んでいたのか忘れてしまった。散歩して写真を撮った。これは後でアップする。戻るとちょうど新しい通帳ができたところ。受け取って帰ろうとしたら担当の女性が「義理の娘が日本人」と言う。オーストラリアに住んでいるそうだ。それで日本にも行ったことがあるが、ツアー料金が高くて10万バーツになってしまうからそうそうは行けない等、しばらく雑談。孫の名前を「ゆな」と言うから「ありうる名前です」と言ったら「中国の文字で書いてくれれば意味が分かるから書いて」と紙を出された。しかし名前の漢字が私に分かるわけもなく、その点を説明する。日本とタイの関係は個人のレベルでは実に広い。ちょっと知り合うと、どっかでつながっている場合が多い。ちょうどいい時間になってランチの日本食レストランへ行った。ここは私がバンコク在住時にオープンしてよく利用していた所でオーナーも覚えていてくれた。

ランチの後に隣のホテルでコーヒーを飲み、夕方になる。飛行機が11時40分なのでどう時間をつぶすか。ホテルはチェックアウトして荷物を預けているだけなので、この時間は結構苦しい。それで元の職場に知人が電話してくれ、締め切りで忙しいと断られたのを強引に夕食だけ付き合ってもらうことにする。地下鉄がないと、移動時間の予想がつかないので行く勇気のでない立地だが、時間が予想できるからありがたい。1時間弱話して、ホテルの前まで戻り、そこでタクシーを拾って空港まで行くか確かめる。すると「メーター使わないで雇ってくれ」と言うから値段を聞いたら「200バーツ。高速代もかかるから」と言う。高速代込みで200バーツは安すぎるんじゃないかと思ったが、先方がそう言うのに客が値をつりあげるのも変だから合意して「そこのホテルでバックをピックアップしてから行ってくれ」と頼む。いつもタクシー運転手と話すのが結構楽しみなのだが、今回は公共交通機関ばかりで機会がなかったから初めて。まずタクシーのレンタル料金を聞いたら半日600バーツ。えらく高くなったものだ。ガソリンも高し大変だよね、と言ったらガスだからガソリンの半分とのこと。イスラエルで10年も農業をやっていたそうだ。孫がオーストラリア人と結婚してあちらでタイレストランをやっているから行きたいとか。

なんて事を話しながら行くうちにメーターはどんどんあがって、到着した時は199バーツになっていた。高速代を60バーツか70バーツ払っているから自分の申し出金額が間違っていたことを知り「悪いが…」と言うから270バーツ払う。なんか、のんきな運転手だった。以前の空港は到着客を乗せられたが、新しい空港は厳しくて乗せられないとこぼす。なんだかバンコクは半端になっている。秩序だっているかというとそうでもなく、成熟社会に向かっているようにも見えない。いったいどこに行くんだろう。
by kienlen | 2006-12-16 00:50 | タイの事と料理 | Comments(0)

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