骨を空に打ち上げるクライマックス

本日は月曜日だが、タイは祝日らしい。何でかは分からない。ずっと運転手を務めてくれた弁護士が「タイでは祝日が多くてクリスマスもいろいろ飾りつけがあるから休日」と言っていた。本当かい。とにかくチェンマイの混み様は尋常ではなくて、王様の80歳、即位60周年を祝う象徴の黄色のポロシャツを着たタイ人達であふれている。このロビーもおう。私もおばさんから腕輪をもらったので、はめている。昨日の日曜日は最大の行事だった。前夜にお坊さんが1人来てお経やお話をしたが理解できず。隣で弁護士が時々説明してくれたが、これもそんなによく分からなかった。で、当日は朝から村人が集まってきて椅子が足りなくなりテントを追加。お坊さんは8人。ネーンという子供の修行僧はまだお経を覚えていないらしくて口を閉じている。私も言われるままに行動する。

日曜日の朝は、いつもの弁護士の迎えではなくて、その父親という人が迎えに来てくれた。古い古いオースティンで、恐ろしい道路を走る。すでに紹介されていたので初対面ではないが、かつて電電公社に勤務していた時に3か月東京での研修に参加し、大変な親日家。お坊さんがお経を上げる間、ほとんど休みなく、日本のすばらしさを話し続けていた。嬉しそうに笑ってもいる。この場でこの態度でいいのかい、と思うが、いいのだろう。次に村内にある焼き場に行く。ここでの行事がまた目を見張るものだった。骨をつぶして鉄の筒に詰め、ちょっと離れた場所で点火して花火のように骨を打ち上げるのである。すばらしい。生前メーンは奥さんに「死んだら花火で打ち上げる」と話していたということを何度も聞いて、冗談だろうと誰もが思っていたのだが、まさにこれだった。お見事。これで100日間喪に服しておしまい。日本では土に埋めて仏壇が家にあって線香やご飯を供え続けると言ったが、そういう習慣はないと言われた。

お昼過ぎには全部の儀式が終わり、庭のセットも片付けられた。一番親しくなったし、話しやすくて救われる存在であるおばさんと弁護士と、やはりメーンのいとこにあたる若い女性と4人で夜の町に行くことになった。歩行者天国を散歩しようということだったが、まず車を止める場所探しでえらい時間がかかる。「みんな県外車だ、これはバンコク、これはランパーン」とか言っている姿はどこも似ている。日曜日の夜だけの歩行者天国はバンコクに増してどうしようもない混みようで弁護士に「おみおやげ買えば」と言われてもそんな気分になれない。で食事に行った。オープンエアーの日本料理店だ。おばさんが気に入らない様子で息子である弁護士がなんとかなだめる。「これは本物の日本料理か」と聞かれて、この場を繕うにはどういう返事がいいのか考える。「日本のタイ料理も、これがタイ料理かってのがたくさんあるし、味の好みはそれぞれだしね」ってところでやめとく。でも食べられなかったから残したら「小食だね」と言われた。昨日はさすがに大勢の人中にいたし、食欲が全くなく、今朝6時に、これじゃあいけないと思って朝食を食べた。明日は、オーストラリア人の友人が電車で来る。ちょうど今その彼から電話で到着時間を知らせる電話があったばかりだ。
by kienlen | 2006-12-11 10:43 | タイの事と料理 | Comments(0)

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